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【2026年版】
ナレッジマネジメントツール比較14選
機能・価格・選び方

ナレッジマネジメントツールを活用すれば、属人化した業務知識を組織全体で共有でき、対応品質の均一化や生産性の向上につなげられます。ナレッジマネジメントツールの種類と選定時の5つの観点、おすすめ14製品の比較、導入後の運用ポイントまで網羅的に解説します。

ナレッジマネジメントツールの選び方ガイド

「社内の情報が属人化していて、担当者がいないと業務が滞る」

「ナレッジを蓄積しようとしたが、結局更新されず放置されている」

「ツールを導入したのに現場で使われず、情報共有が進まない」

こうした課題を抱える企業にとって、ナレッジマネジメントツールの導入は有効な解決策となります。ただしFAQ型・社内Wiki型・ドキュメント管理型・マニュアル・教育型と種類が分かれており、自社の業務や運用体制に合わないツールを選定すると、現場で活用されないまま形骸化するリスクがあります。

本記事ではナレッジマネジメントツールの基本から4タイプの違い、選定時に押さえるべき5つの観点、おすすめ14製品の比較、導入後の運用ポイントまで網羅的に解説します。

この記事は2026年2月の情報をもとにZendeskが作成しています。各製品の最新情報は公式サイトでご確認ください。

目次

ナレッジマネジメントツールとは?

ナレッジマネジメントツールとは、組織内の業務知識や経験則を体系化し、メンバーが必要な場面ですぐに引き出せる基盤を整えるためのシステムです。個人の経験や勘に依存していた情報を組織全体で共有できる形に整理することで、業務の属人化防止や生産性向上、人材育成の効率化につながります。

蓄積される情報は、業務マニュアルや手順書、過去のトラブル対応履歴、社内FAQ、議事録、プロジェクトの振り返りなど多岐にわたります。こうした情報を一元管理し、誰でも検索・参照できる状態を維持することで、担当者の異動や退職による知識の断絶を防げます。

多くのベンダーがナレッジマネジメントツールを提供していますが、検索性、情報の整理しやすさ、共同編集機能、AI活用などの水準は製品によって異なります。業務効率化やノウハウの継承といった目的に加え、運用体制や予算も踏まえて、自社に適したツールを選定しましょう。

ナレッジマネジメントツールでできること

ナレッジマネジメントツールを利用することで、情報の蓄積から共有、検索まで一連の業務を効率化できます。

  • ナレッジの蓄積・整理:業務マニュアルやFAQ、社内ルールなどをカテゴリやタグで分類し、体系的に管理できる
  • 検索・参照:キーワード検索や全文検索により、必要な情報へすばやくアクセスできる
  • 共有・共同編集:部門を越えて情報を共有し、複数人でドキュメントを編集・更新できる
  • アクセス権限の管理:部署や役職に応じて閲覧・編集権限を設定し、情報の適切な管理ができる
  • 活用状況の可視化:どのナレッジがよく参照されているか、どの情報が不足しているかを把握できる

これらの機能を活用することで、情報を探す時間の削減や対応品質の均一化が期待できます。自社に必要な機能をリストアップしておきましょう。

ナレッジマネジメントツールで扱うナレッジ

自社で蓄積・共有すべき情報を明確にすることが、ツール選定の第一歩です。ナレッジマネジメントツールで扱う代表的な情報は、以下のとおりです。

  • 業務手順・運用フロー:日常業務の進め方、確認用チェックリスト
  • 社内規程・ルール:就業規則、経費申請の基準、承認フロー
  • 各種申請・届出:入退社の手続き、アカウント発行依頼、備品購入申請
  • 問い合わせ対応の知見:よくある質問と回答例、対応の判断基準、エスカレーションルール
  • 障害対応・トラブル解決:原因の切り分け方法、復旧手順、既知の不具合情報
  • 製品・サービスの詳細:機能仕様、利用上の制限、アップデート履歴
  • IT・システム関連:社内ツールの操作方法、セキュリティガイドライン、機器管理ルール
  • 顧客対応の記録・学び:問い合わせ傾向の分析、対応時の留意点、改善施策
  • 営業・提案活動の資産:提案資料のひな形、成功事例、他社比較情報
  • 教育・オンボーディング:新入社員向けの手引き、研修コンテンツ、職種別の習得項目

扱うナレッジの種類や用途によって適したツールのタイプは異なるため、まずは自社の課題と照らし合わせて優先度を整理することをおすすめします。

ナレッジマネジメントが必要な背景・理由

ナレッジマネジメントが求められる背景には、働き方や組織環境の変化があります。

人材の流動性が高まるなかで退職や異動によるノウハウ流出のリスクが増しており、リモートワークの普及によって気軽に質問できる環境も減少しました。こうした変化を受け、必要な情報へ自らアクセスできる仕組みの重要性が高まっています。

こうした環境下でナレッジマネジメントが必要とされる理由は、業務の偏りを解消し、組織全体の対応品質を維持するためです。特定の担当者に知識が偏ると、引き継ぎの負担増加や対応のばらつきにつながります。顧客対応のスピードや正確性への期待が高まるなか、担当者が必要な情報へ即座にアクセスできる体制の構築が不可欠です。

こうした課題への対応策として、ナレッジマネジメントツールの導入を検討する企業が増えています。

ナレッジマネジメントツールの機能

ナレッジマネジメントツールには、情報の蓄積から活用、改善までを支援するさまざまな機能が搭載されています。

機能

概要

ナレッジ作成・編集

テキストや画像、動画などを組み合わせてドキュメントを作成・更新できる

カテゴリ・タグ管理

情報をカテゴリやタグで分類し、体系的に整理できる

検索

キーワード検索や全文検索で、必要な情報にすばやくアクセスできる

アクセス権限設定

部署や役職に応じて閲覧・編集権限を細かく設定できる

バージョン管理

編集履歴を記録し、過去の内容への復元や変更点の確認ができる

コメント・フィードバック

ナレッジに対してコメントや評価を残し、改善に活かせる

外部ツール連携

チャットツールやCRMなど、既存システムと連携できる

分析・レポート

閲覧数や検索キーワードを可視化し、ナレッジの活用状況を把握できる

ナレッジマネジメントツールを導入する5つのメリット

ナレッジマネジメントツールの導入は、組織の情報共有に関する課題を解決し、業務全体の効率化につながります。属人化の防止や検索時間の短縮といった日常業務の改善から、部門間連携の強化や人材育成の効率化といった組織全体への効果まで、幅広いメリットが期待できます。

ここでは、導入によって得られる5つのメリットを解説します。

業務の属人化を防止・解消できる

特定のメンバーに知識やノウハウが集中した状態を改善できることが、ナレッジマネジメントツール導入の大きなメリットです。

業務の進め方や対応のコツをツール上に記録しておけば、誰でも同じ情報を参照できるようになります。急な欠勤や異動が発生した場合でも、チーム内で業務をカバーしやすくなり、特定のメンバーへ負担が集中する状況を回避できます。

「あの人がいないと仕事が回らない」という状態は、組織としてのリスクであり、その担当者自身にとっても大きな負担です。休暇を取りづらくなるケースも珍しくありません。業務に必要な知識をチームで共有できる体制を整えることで、安定した運用と働きやすい環境の両立につながります。

業務効率化・生産性向上につながる

ナレッジが整備されていれば、「調べる」「聞く」「迷う」といった非生産的な時間を削減でき、本来注力すべき業務に集中できる環境が整います。

たとえば、過去に対応した案件と似た問い合わせが発生した際、一から調査するのではなく、蓄積されたナレッジを参照することで対応スピードが向上します。判断に迷う場面でも、基準やルールが明文化されていれば、都度上司に確認する必要がありません。

こうした小さな時間短縮の積み重ねが、チーム全体の生産性向上に直結します。問い合わせ対応やバックオフィス業務など、類似タスクが繰り返し発生する部門では、特に導入効果を実感しやすいといえるでしょう。

社内ドキュメントの検索時間を削減できる

必要な情報を探し出すまでの時間を短縮できることも、ナレッジマネジメントツール導入の大きな利点です。

社内のあらゆる場所に資料が散らばり、保存先を把握しているのが作成者本人に限られるケースは多く見られます。「あの資料はどこにあったか」を思い出すところから始まり、検索と確認を繰り返す場面が多くなります。こうした時間は、業務の中で意外と大きな割合を占めています。

ナレッジマネジメントツールを活用すれば、情報を集約し、キーワードやタグで横断的に検索が可能です。全文検索に対応したツールであれば、ドキュメント内の文言からも目的の情報にたどり着けます。探す時間を減らし、考える時間や対応する時間を確保できる環境づくりが重要です。

部門間の連携強化と組織力向上を実現

ナレッジを部門横断で共有することで、組織としての連携力が高まります。

多くの企業では営業やカスタマーサポート、開発といった部門ごとに情報が分断されているのが実情です。その結果、他部門がどのような対応をしているのか見えづらく、顧客への回答にばらつきが生じたり、同じ課題を別々の部門で重複して解決しようとしたりする事態も起こり得ます。

ナレッジマネジメントツールを活用して部門間の情報を可視化すれば、それぞれが持つ知見を組織全体で活用できる環境が整います。たとえば、サポート部門に寄せられた顧客の声を営業やマーケティングが参照することで、提案の精度向上や施策立案に役立てることが可能です。各部門の知見を全社で活かせる状態にすることが、全体最適の実現には欠かせません。

人材育成・スキル向上を促進できる

新しく配属されたメンバーが短期間で業務に慣れることも、ナレッジマネジメントツールの導入効果として見逃せないポイントです。

従来の教育では、先輩社員がつきっきりで指導したり、本人が実務を通じて少しずつ覚えたりする方法が一般的でした。しかし、この方法では教える側の負担が大きく、指導する人によって伝わる内容に差が出ることもあります。

ナレッジマネジメントツールに業務の流れや過去の対応事例、よくある質問への回答例などがまとまっていれば、新人は自分で調べながら学習を進められます。指導者も「まずはここを確認してください」と案内するだけで済み、説明にかける時間を減らせます。

教える内容のばらつきを抑えつつ、現場の負担も軽減できる点で、教育体制の整備を検討している企業には有効な選択肢です。

ナレッジマネジメントツールの種類

ナレッジマネジメントツールは、扱う情報の種類や活用目的によっていくつかのタイプに分類できます。

大きく分けると、問い合わせ対応の効率化に強い「FAQ型」、社内の幅広い情報を柔軟に蓄積・共有する「社内Wiki型」、文書の管理や承認フローを重視した「ドキュメント管理型」、教育・研修用途に特化した「マニュアル・教育型」の4種類が存在します。

自社の課題や運用イメージに合ったタイプを把握したうえで、製品を比較検討することが選定の近道です。

FAQ型

問い合わせ件数の削減と対応業務の効率化を目的としたタイプです。

顧客向けのサポートサイトや、従業員向けの社内ヘルプデスクとして幅広く活用されています。よくある質問と回答をあらかじめ公開しておくことで、ユーザー自身が回答を見つけられる環境を整え、窓口への問い合わせ集中を緩和できる点が特徴です。

扱うナレッジ例としては、手続き案内や請求・契約に関する説明、アカウント関連の操作方法、トラブル発生時の対処法など、顧客から頻繁に寄せられる定型的な問い合わせに対する回答が中心です。こうしたナレッジを「よくある質問(FAQ)」として体系的に整理・公開し、ユーザーの自己解決を促す仕組みがこの種類のナレッジマネジメントツールの基本設計となります。

問い合わせ管理システムと連携できる製品であれば、担当者が問い合わせ対応時にFAQ記事を参照したり、回答にFAQへのリンクを挿入したりといった運用が可能です。AIが問い合わせ内容を分析して関連するFAQ記事を自動で提示する機能や、対応履歴からFAQ記事を即座に作成できる機能を備えた製品もあり、ナレッジの蓄積と活用を同時に促進できます。FAQ機能とサポート業務を一体で運用できるツールは、このタイプの代表といえるでしょう。

社内Wiki型

形式にとらわれず、さまざまな情報を柔軟に蓄積・共有できるタイプです。

FAQ型が「質問と回答」という決まった形式で情報を整理するのに対し、社内Wiki型はフォーマットの自由度が高い点が特徴といえます。会議の記録や企画の検討経緯、業務で得た知見、社内用語の解説など、定型化しにくい情報もひとつの場所にまとめて管理が可能です。

複数部署の情報を横断的に集約し、誰でもすぐに引き出せる状態を目指す企業に適しています。ページの階層構造やリンク機能で情報同士のつながりを可視化できるツールであれば、情報が増えても整理しやすい状態を維持できるでしょう。

更新の習慣が組織に定着すれば、長期的に活用できる「知識の基盤」となります。

ドキュメント管理型

変更履歴の追跡や承認プロセスを厳密に管理したい企業向けのタイプです。

「いつ・誰が・どこを修正したか」を記録し、常に正式な最新版へアクセスできる環境を維持します。社内Wiki型のような自由な編集・共有ではなく、改訂の手続きや閲覧範囲の制御に重きを置いている点が特徴です。

契約書類や就業規則、情報セキュリティ規程など、内容の正確さが事業運営に直結する文書を扱う場面で効果を発揮します。監査対応や内部統制の観点から、過去の版をいつでも参照できる状態を求められるケースにも適しています。

法務・総務・品質保証といった文書統制が求められる部門では、導入を優先的に検討する価値があります。

マニュアル・教育型

現場への教育・研修を効率化したい企業に適したタイプです。

作業の流れや操作方法を「1→2→3」と順序立てて整理し、担当者が一人でも習得を進められる構成に特徴があります。他のタイプが「情報を蓄積・検索する」ことに重きを置くのに対し、こちらは「理解し、業務で再現できる状態にする」ことを主目的としています。

新入社員向けの導入研修はもちろん、既存社員のスキルアップ研修や新システム導入時の操作トレーニング、接客・製造の標準手順の習得など、幅広い教育場面で活用されています。テキストに加え、画像・動画で動作を伝えられる製品が多く、学習状況の把握や習熟確認といった教育担当者向けの機能も充実しています。

指導者ごとの教え方のばらつきを抑え、一定水準の習得を目指したい現場での導入が進んでいます。

ナレッジマネジメントツールの選び方

自社の課題と運用体制に合ったツールを選ぶことが、導入成果を左右します。

機能の豊富さだけで判断すると、現場に定着せず放置されるケースもあります。「何を解決したいのか」「誰がどのように使うのか」を明確にしたうえで、必要な要件を整理することが選定の出発点となります。

導入後に「使われないツール」とならないよう、機能面だけでなく、操作性や既存業務との親和性も含めて検討することが重要です。

ここでは、ツール選定時に押さえておきたい5つの観点を解説し、最後に課題別のおすすめタイプを早見表で整理します。

①導入目的・必要機能との適合性

解決したい課題と、ツールが提供する機能が合致しているかを最初に確認しましょう。

たとえば、「問い合わせ対応の負荷を下げたい」のであればFAQ構築や検索機能の精度が鍵になります。一方、「新人の立ち上がりを早めたい」場合は、手順書作成や学習進捗の可視化といった教育支援機能が求められます。

課題が曖昧なまま「多機能だから」「他社も使っているから」といった理由で選ぶと、自社の業務フローや運用体制と適合せず、現場で使われないまま導入しただけで終わってしまう可能性があります。

まずは「誰の・どの業務課題を・どのように改善したいのか」を明確にしたうえで、その解決に直結する機能を備えた製品を候補として絞り込みましょう。目的と機能の適合度が高いほど、導入後の定着もスムーズに進みます。

②使いやすさ・定着のしやすさ

ツールが現場に定着するかどうかは、操作性と更新のしやすさで決まります。

画面がシンプルで、情報の登録・編集に手間がかからない設計であれば、日常業務の中で自然に活用される土台が整います。さらにテンプレートやエディタ機能が充実していると、入力負担を抑えながら統一感のあるナレッジを蓄積しやすくなる点もポイントです。

複数メンバーで同じ文書を編集できる機能は、部門横断のプロジェクトや引き継ぎ作業の効率化に役立ちます。また、PCだけでなくスマートフォンやタブレットからもアクセスできれば、外出先やリモートワーク中でも必要な情報をすぐに確認・追記できる体制が構築できます。

導入検討時には無料トライアルを活用し、現場メンバーの操作感や受容度を事前に確認しておくことをおすすめします。

③検索性の高さ

蓄積したナレッジを活用できるかどうかは、検索機能の精度が鍵を握ります。

キーワード入力に加え、PDFやWord、Excelなど添付ファイルの中身まで対象にした全文検索に対応していれば、必要な情報へ短時間でアクセスしやすくなるでしょう。タグやフォルダによる分類機能も、情報量が増えた段階での整理・絞り込みに有効です。

近年は生成AIを活用し、話し言葉のような自然な文章で質問できる製品も登場し、正確なキーワードが浮かばない場面でも目的の情報に到達できるケースが増えており、検索体験は大きく変わりつつあります。ナレッジ量が増えるほど検索機能の差は「調べる時間」に影響するため、導入前にデモやトライアルで検索精度を体感しておくことをおすすめします。

④セキュリティ・アクセス制限

ナレッジには顧客情報や社内ノウハウなど機密性の高い内容が含まれるため、セキュリティ体制の確認は欠かせません。部署・役職・プロジェクト単位など、閲覧・編集権限を柔軟に設定できる製品であれば、情報の公開範囲を業務実態に合わせて調整しやすくなるでしょう。

また通信経路や保存データの暗号化対応も重要な判断材料です。クラウド型の場合は、提供元がISO27001(ISMS)やSOC2といった第三者認証を取得しているかどうかを確認しておくと、サービス選定時の安心材料になります。

加えて、操作ログの取得機能があれば、万が一のインシデント発生時に原因特定や影響範囲の把握がしやすくなり、内部統制や監査対応の観点からも有効です。自社のセキュリティポリシーと照らし合わせ、必要な要件を満たしているか事前にチェックしておきましょう。

⑤コスト・導入のしやすさ

費用対効果を高めるには、料金プランの仕組みとベンダーの支援内容を事前に把握しておくことが欠かせません。

課金方式は、利用人数に応じて変動する従量課金型と、一定人数まで月額固定の定額型に分かれます。メンバーの増減が多い組織なら前者、利用者数が安定しているなら後者のほうが予算を組みやすいでしょう。最初から全社展開せず、一部門や小規模チームで試験運用できる柔軟性があるかも見ておきたい点です。

試用期間を設けている製品であれば、画面の操作感や現場メンバーとの相性を導入前に検証できます。あわせて、初期設定の代行や導入後の問い合わせ窓口、活用ノウハウを学べるヘルプコンテンツの有無なども比較材料に加えると、運用開始後の負担軽減につながります。

課題別おすすめタイプ早見表

5つの観点を踏まえたうえで、自社の課題に応じて適切なタイプを選ぶことが重要です。以下の早見表で、課題ごとにおすすめのタイプと代表的な製品を確認できます。

解決したい課題

おすすめタイプ

代表的な製品例

問い合わせ件数を減らしたい・対応品質を均一化したい

FAQ型

Zendesk、Helpfeel

部門横断で知見を共有し、情報の属人化を解消したい

社内Wiki型

esa、Notion、DocBase、flouu

契約書や規程類の版管理・承認フローを厳密に運用したい

ドキュメント管理型

Microsoft 365(SharePoint)、Confluence

新人研修や業務手順の標準化を効率化したい

マニュアル・教育型

Teachme Biz

問い合わせ削減と社内ナレッジ共有の両方を実現したい

FAQ型+Wiki型の複合

Zendesk、Qast、ナレカン

個人の情報整理からチーム共有まで段階的に始めたい

社内Wiki型(軽量タイプ)

Stock、NotePM

複数の課題を抱えている場合は、優先度の高い課題に対応するタイプを軸に選定し、将来的な拡張性もあわせて確認しておくことをおすすめします。

ナレッジマネジメントツール比較表とおすすめ14選

ここからは、ナレッジマネジメントツールのおすすめ14製品を紹介します。「FAQ型」「社内Wiki型」「ドキュメント管理型」「マニュアル・教育型」の4タイプに分類し、それぞれの特徴や料金、無料トライアルの有無をまとめました。まずは比較表で全体像を把握し、気になるツールの詳細を確認しながら候補を絞り込んでいきましょう。

製品名

種類

特徴

無料トライアル

料金

Zendesk

FAQ型

世界10万社以上が導入、問い合わせ対応とナレッジ管理を一元化

あり

月額:$55〜
初期費用:0円

Helpfeel

FAQ型

特許取得の意図予測検索、表記ゆれ・スペルミスにも対応

要問い合わせ

要問い合わせ

Qast

FAQ型

匿名投稿可能なQ&A形式、AIがファイルを自動要約・タグ付け

あり

要問い合わせ

ナレカン

社内Wiki型

100名〜数万名規模に対応、生成AIによる自然言語検索

あり

要問い合わせ

esa

社内Wiki型

書き途中で共有できるWIP機能、「情報を育てる」設計思想

あり

月額:500円/ユーザー
初期費用:無料

Stock

社内Wiki型

240,000社以上が導入、ITに不慣れな方でもすぐ使える操作性

あり

月額:0円〜
初期費用:無料

DocBase

社内Wiki型

継続率99%、Markdown・リッチテキスト両対応のハイブリッドエディタ

あり

月額:550円〜
初期費用:無料

flouu

社内Wiki型

ITトレンド部門2年連続1位、ドキュメント単位でチャット可能

あり

月額:660円〜
初期費用:無料

Notion

社内Wiki型

全世界1億人以上が利用、ブロック単位で柔軟にページ構築

あり

月額:0円〜
初期費用:無料

Kintone

ドキュメント管理型

導入担当者の93%が非IT部門、ノーコードで業務アプリ作成

あり

月額:1,000円〜
初期費用:無料

Microsoft 365

ドキュメント管理型

SharePointで社内ポータル構築、Office製品との統合運用

あり

月額:659円〜
初期費用:要問い合わせ

Confluence

ドキュメント管理型

Jira連携でタスクとドキュメントを一元管理、豊富なテンプレート

あり

月額:0円〜
初期費用:要問い合わせ

Teachme Biz

マニュアル・教育型

2,000社以上が導入、画像・動画ベースのビジュアルマニュアル作成

あり

月額:59,800円〜
初期費用:要問い合わせ

NotePM

マニュアル・教育型

12,000社以上が導入、添付ファイル含む全文検索対応

あり

月額:4,800円〜
初期費用:無料

1. Zendesk

Zendeskは、顧客対応で得られた知見をそのままナレッジとして蓄積・活用したい企業向けのカスタマーサポートプラットフォームです。世界160か国以上、100,000社を超える導入実績があり、顧客向けヘルプセンターと社内向けナレッジベースの両方を構築できます。問い合わせ管理とナレッジベースを同一基盤で運用でき、対応中に得た知見をその場でFAQ記事として蓄積できる点が強みです。

サポート担当者の対応画面には問い合わせ内容に応じたナレッジ(FAQ)が自動で推奨表示され、AIエージェントがナレッジをもとに顧客へ自動応答する仕組みも構築できます。記事の下書き作成や翻訳もAIが支援するほか、生成AI検索や記事ごとの閲覧数・解決率の分析機能も備えています。グローバル展開を見据えた多言語ナレッジ管理やマルチブランド対応も可能で、複数拠点・複数事業を持つ企業にも適しています。

機能と特徴

料金

無料トライアル

顧客向け・社内向けナレッジベースの構築
生成AIによる記事制作支援
問い合わせ対応中に関連記事の自動表示
チャットボット・AIエージェント連携
利用状況のレポート・分析

月額:
Suite Team:$55/ユーザー
Suite Professional:$115/ユーザー
Suite Enterprise:$169/ユーザー
※それぞれ年払いの場合

初期費用:無料

あり(14日間)

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2. Helpfeel

Helpfeelは、社内外のナレッジを「検索で見つけられる状態」にしたい企業向けのAIナレッジプラットフォームです。特許取得済みの「意図予測検索」により、表記ゆれやスペルミス、曖昧な表現にも対応し、ユーザーはさまざまな言い回しで目的の情報にたどり着けます。質問の予測パターンを50倍以上に拡張しているため、漢字・ひらがなの違いや送り仮名の違いも吸収します。

顧客向けヘルプセンターだけでなく、社内ナレッジの検索基盤としても活用できます。散在するマニュアルや業務手順書を集約し、担当者が必要な情報をすばやく引き出せる環境を整備できます。検索キーワードや回答到達率のレポート機能により、ナレッジの不足箇所を把握しやすく、継続的な改善につなげられます。

機能と特徴

料金

無料トライアル

意図予測検索(特許取得)
表記ゆれ・スペルミス・曖昧表現対応
検索キーワード・到達率・解決率のレポート機能
顧客向け・社内向けナレッジ検索に対応
カスタマーサクセスによる運用支援

月額・初期費用:要問い合わせ

要問い合わせ

出典: Helpfeel

3. Qast

Qastは、社内に埋もれている個人の知識や経験を引き出し、組織全体で活用できる状態にしたい企業向けのAIナレッジプラットフォームです。生成AIを活用し、ベテラン社員の頭の中にあるノウハウを文書化して蓄積する仕組みを備えています。PDF、Word、Excelなどのファイルをドラッグ&ドロップするだけで、AIが要約やタグを自動付与してナレッジとして登録できます。スキャンした手書き書類や図面も自動で読み取れます。

Q&A機能では、社内の疑問と回答を全員で共有し、同じ質問への対応工数を削減できます。匿名での投稿にも対応しており、心理的安全性に配慮した設計です。蓄積されたナレッジはAIが学習し、チャット形式で質問すると即座に回答を返します。ダッシュボード機能で閲覧数や投稿数を可視化でき、ナレッジ活用状況の分析と改善にも役立ちます。

機能と特徴

料金

無料トライアル

ファイル to ナレッジ(AIによる要約・タグ自動付与)
Q&A機能(匿名投稿対応)
AIチャットによる自動回答
ミーティング音声からのナレッジ自動生成
Slack、Teams、Chatwork連携

月額・初期費用:要問い合わせ

あり

出典: Qast

4. ナレカン

ナレカンは、社内に散在するナレッジを一元化し、必要な情報にすばやくアクセスできる環境を整えたい企業向けのナレッジ管理ツールです。100名から数万名規模の組織に対応しており、メールが使える人なら迷わず操作できるシンプルな設計が特徴です。記事機能でマニュアルや議事録を体系的にまとめられるほか、「社内知恵袋」機能で質問と回答をナレッジとして蓄積できます。

Word、Excel、PDFなどのファイルを添付すると、AIが自動で要約と重要ポイントを抽出してくれます。メールやチャットの内容もワンクリックで取り込めるため、日常業務の中で自然にナレッジが集まる仕組みです。キーワード検索に加え、生成AIを活用した自然言語検索にも対応しており、話しかけるような言葉で目的の情報を探せます。導入時のフォルダ設計支援やデータ移行代行など、運用定着までのサポート体制も充実しています。

機能と特徴

料金

無料トライアル

記事機能(社内Wiki)・社内知恵袋(Q&A)
AIによるファイル要約・重要ポイント抽出
メール・チャット(Teams、Slack)連携
生成AIによる自然言語検索
導入支援・データ移行代行サポート

月額・初期費用:要問い合わせ

あり

出典: ナレカン

5. esa

esaは、「情報を育てる」をコンセプトに、チームでナレッジを段階的に充実させていきたい企業向けの情報共有サービスです。最初から完璧なドキュメントを求めず、書きかけの状態でも「WIP(Work In Progress)」として公開できる点が特徴です。不完全でもまず共有し、メンバーからのフィードバックを受けながら内容を磨いていくスタイルで、情報発信のハードルを下げられます。

Markdown記法に対応したエディタで記事を作成でき、複数人での同時編集にも対応しています。タイトルに「/」を入れるだけでカテゴリ分類ができるため、情報が育った段階で整理しやすい設計です。履歴管理機能により、過去のバージョンへの復元も可能です。SlackやGitHubなどとWebhook連携できるため、開発チームの日常業務に自然に組み込めます。

機能と特徴

料金

無料トライアル

WIP機能(書き途中での公開・共有)
Markdown対応エディタ・リアルタイムプレビュー
複数人同時編集
カテゴリ・タグによる情報整理
履歴管理・バージョン復元

月額:500円/ユーザー

初期費用:無料

あり

出典: esa

6. Stock

Stockは、「チームの情報を、最も簡単に管理できるツール」をコンセプトにした情報共有サービスです。ITに不慣れな方でもすぐに使える操作性を重視しており、240,000社以上に導入されています。チャットツールだと情報が流れてしまう、ファイル共有だとアクセスが面倒といった課題を解決するために設計されました。

「ノート」と呼ばれる機能で議事録やマニュアル、商談記録などをフォルダ単位で整理して蓄積できます。ノートに紐づけてタスクを設定したり、メッセージのやり取りもできるため、テーマごとに情報が一元管理できる仕組みです。SlackやChatworkとの連携、メールの自動転送機能も備えており、既存のツールと組み合わせて活用できます。

機能と特徴

料金

無料トライアル

ノート機能(フォルダ階層で情報を整理・蓄積)
ノートに紐づくタスク管理・メッセージ機能
編集履歴のバックアップ・誤削除防止機能
Slack、Chatwork連携・メール自動転送
社外メンバー招待(無料・人数無制限)

月額:
フリープラン:無料
ビジネス5:2,500円(5名まで)
ビジネス10:5,000円(10名まで)
ビジネス20:10,000円(20名まで)
ビジネス30:15,000円(30名まで)
※それぞれ年払いの場合

初期費用:無料

あり

出典: Stock

7. DocBase

DocBaseは、小さなメモから始めてチームでナレッジを育てていきたい企業向けの情報共有ツールです。12,000社以上が導入しており、継続率99%という実績があります。Markdown記法とリッチテキストの両方に対応したハイブリッドエディターを搭載しており、ITエンジニアから非エンジニアまで使いやすい設計です。1つのメモを最大10人で同時編集でき、議事録やマニュアルを複数人で分担して作成できます。

グループ単位で公開範囲を設定でき、プロジェクトや部署ごとに情報を整理できます。メモを閲覧したメンバーのアイコンが表示されるため、誰が確認したか一目で把握可能です。SlackやChatworkなどのチャットサービスとも連携でき、更新通知を受け取れます。

機能と特徴

料金

無料トライアル

Markdown+リッチテキスト対応エディター
最大10人の同時編集
グループ単位の公開範囲設定
閲覧者アイコン表示
Slack、Chatwork連携

月額:
パーソナル:550円(1ユーザーまで)
スターター:1,320円(3ユーザーまで)
ベーシック:4,950円(10ユーザーまで)
レギュラー:11,000円(30ユーザーまで)
ビジネス:23,100円〜(100ユーザーまで)
※人数とストレージによって変動

初期費用:無料

あり

出典: DocBase

8. flouu

flouuは、社内に散在するドキュメントやナレッジを一元管理したい企業向けのクラウド情報共有ツールです。ITトレンドのナレッジマネジメント部門で2022年・2023年と2年連続1位を獲得しています。リアルタイムで複数人がドキュメントを同時編集でき、ドキュメント単位でチャットができるため、コメントが他の話題と混ざらずやり取りを集約できます。

全文検索機能ではドキュメント本文だけでなく、コメントや添付ファイルの中身まで横断的に検索可能です。閲覧者や閲覧回数を確認でき、特定のメンバーに閲覧リクエストを送る機能もあるため、共有漏れを防げます。Slack・Chatworkとも連携でき、通知を受け取れます。

機能と特徴

料金

無料トライアル

リアルタイム同時編集
ドキュメント単位のチャット機能
ドキュメント・コメント・添付ファイルの全文検索
閲覧者表示・閲覧リクエスト機能
Slack、Chatwork連携

30日:
基本プラン:660円/ユーザー
セキュリティオプション:550円/ユーザー
OCRオプション:220円/ユーザー

初期費用:無料

あり

出典: flouu

9. Notion

Notionは、ドキュメント作成・プロジェクト管理・ナレッジベースを一元化したい企業向けのコネクテッドワークスペースです。全世界で1億人以上が利用しています。テキストやチェックボックス、画像などの「ブロック」を組み合わせてページを構築する仕組みで、業務に合わせた柔軟なカスタマイズが特徴です。

データベース機能ではテーブル、カンバンボード、カレンダーなど複数の表示形式を切り替えられ、プロジェクトの進捗管理やタスク追跡に活用されています。Notion AIによる文章作成支援や要約、翻訳機能も搭載しています。Slack、Googleドライブ、GitHubなど多数の外部ツールとの連携に対応し、Web・デスクトップ・モバイルアプリで利用環境を選びません。

機能と特徴

料金

無料トライアル

ブロック単位でのページ構築・カスタマイズ
データベース機能(テーブル、カンバン、カレンダー等)
Notion AIによる文章作成・要約・翻訳
外部ツール連携
マルチデバイス対応

月額:
フリー:無料/ユーザー
プラス:$10/ユーザー
ビジネス:$20/ユーザー
エンタープライズ:要問い合わせ
※それぞれ年払いの場合

初期費用:無料

あり

出典: Notion

10. Kintone

Kintoneは、業務に必要なアプリをノーコードで作成・管理したい企業向けのクラウドプラットフォームです。35,000社以上が導入しており、導入担当者の93%が非IT部門と、プログラミング知識不要で使える点が評価されています。ドラッグ&ドロップで必要な項目を配置するだけで顧客管理や案件管理、日報など様々な業務アプリを構築でき、Excel/CSVデータの取り込みにも対応しています。

アプリに蓄積したデータには、レコードごとにコメントを付けたりメンションで通知したりと、情報共有とコミュニケーションを一元化する仕組みが備わっています。スタンダードコース以上では外部サービス連携やAPI、JavaScript/CSSによるカスタマイズに対応し、300以上のプラグイン・連携サービスで機能拡張も図れます。

機能と特徴

料金

無料トライアル

ノーコードでの業務アプリ作成
レコード単位のコメント・メンション機能
スペース・スレッドによるチームコミュニケーション
外部サービス連携・API・プラグイン(スタンダード以上)
マルチデバイス対応

月額:
ライトコース:1,000円/ユーザー
スタンダードコース:1,800円/ユーザー
ワイドコース:3,000円/ユーザー

初期費用:無料

あり

出典: Kintone

11. Microsoft 365

Microsoft 365は、Officeアプリとクラウドサービスを統合して業務基盤を整えたい企業向けのサブスクリプションサービスです。WordやExcel、PowerPointに加え、ファイル共有・社内ポータル構築のSharePoint、クラウドストレージのOneDrive、チームコミュニケーションのTeamsなどを包括的に利用でき、最大300ユーザーまでの中小企業から大企業まで幅広い規模に対応しています。

SharePointでは部門やプロジェクトごとにアクセス権限を設定してドキュメントを管理・共有でき、社内Wikiとしても活用されています。ファイルの共同編集やバージョン管理機能も備わっており、既存のOffice資産を活かしながら情報共有基盤を構築したい企業に適した選択肢です。

機能と特徴

料金

無料トライアル

SharePointによるファイル共有・社内ポータル構築
OneDriveクラウドストレージ(1TB/ユーザー)
Word/Excel/PowerPointなどOfficeアプリ利用可能
Teamsによるチャット・Web会議
ユーザーごとのアクセス権限設定

月額:
Microsoft 365 Business Basic:659円〜/ユーザー
Microsoft 365 Apps for business:1,236円〜/ユーザー
Microsoft 365 Business Standard:1,392円〜/ユーザー
Microsoft 365 Business Premium:2,817円〜/ユーザー
※それぞれ年払いの場合、Teamsが含まれないプラン

初期費用:要問い合わせ

あり

出典: Microsoft 365

12. Confluence

Confluenceは、JiraなどAtlassian製品との連携を活かしてナレッジ管理を強化したい企業向けのナレッジ共有・ドキュメント管理ツールです。「スペース」と「ページ」による階層構造でコンテンツを整理し、プロジェクト計画やミーティング議事録、製品仕様書などをチーム全体で一元管理します。テンプレートライブラリには製品要件ドキュメントからマーケティング計画まで多彩な雛形が揃い、すぐに作業を始められる点が特長です。

全ページの変更履歴を追跡でき、異なるバージョンの比較や以前の状態への復元にも対応しています。Standard以上のプランでは、AI機能「Rovo」が検索やチャットを通じてナレッジ活用を支援します。開発チームやIT部門など、すでにJiraを導入している組織では、課題管理とドキュメントをシームレスに連携させて業務効率を高められます。

機能と特徴

料金

無料トライアル

スペース・ページによる階層的なコンテンツ管理
ページのバージョン管理・変更履歴の追跡
製品要件・マーケティング計画など豊富なテンプレート
Jira課題との連携・埋め込み表示
AI機能「Rovo」による検索・チャット支援(Standard以上)

月額:
Free:無料(10ユーザーまで)
Standard:744円/ユーザー
Premium:1,432円/ユーザー
Enterprise:要問い合わせ

初期費用:要問い合わせ

あり

出典: Confluence

13. Teachme Biz

Teachme Bizは、画像や動画を活用したビジュアルマニュアルで現場の業務標準化を進めたい企業向けのナレッジ作成・共有システムです。製造業から飲食・小売・宿泊業まで幅広い業種で2,000社以上が導入しており、テンプレートに沿って写真や動画を配置するだけで、専門知識がなくても分かりやすい手順書を短時間で仕上げられます。

作成したマニュアルはトレーニングコースとして配信でき、誰がどこまで学習したかを把握できるため、新人研修や多店舗展開時の教育ツールとして活用されています。20言語以上に対応する自動翻訳機能(オプション)を備えており、外国人スタッフへの教育にも対応可能です。承認ワークフローでマニュアルの品質を担保しつつ、検索ログやアクセスログで閲覧状況を分析し、運用改善につなげられます。

機能と特徴

料金

無料トライアル

画像・動画編集によるビジュアルマニュアル作成
トレーニングコース配信・学習進捗管理
承認ワークフローによる品質担保
20言語以上の自動翻訳(オプション)
アクセスログ・検索ログによる運用分析

月額:
スターター:59,800円(60アカウントまで)
ベーシック:119,800円(180アカウントまで)
エンタープライズ:319,800円(600アカウントまで)
※すべて税抜

初期費用:要問い合わせ

あり

出典: Teachme Biz

14. NotePM

NotePMは、社内のドキュメントやノウハウをWiki形式で蓄積・検索したい企業向けのナレッジ管理ツールです。12,000社以上が導入しており、高機能エディタとテンプレートを使ってフォーマットを統一したマニュアルや議事録を手軽に作成できます。Word・Excel・PowerPoint・PDFなど添付ファイルの中身まで全文検索でき、必要な情報をすぐに見つけられる点が強みです。

「編集ユーザー」と「閲覧ユーザー」の2種類のアカウント権限があり、有料プランユーザー数の3倍まで閲覧ユーザーを無料で招待できるため、アルバイトスタッフや取引先への情報共有にもコストを抑えて対応できます。変更履歴は自動で記録され、誰がいつ何を更新したかをハイライト表示で確認可能です。SlackやChatworkなどのチャットツールとも連携でき、更新通知を受け取れます。

機能と特徴

料金

無料トライアル

高機能エディタ・テンプレートによるドキュメント作成
Word・Excel・PDF含む添付ファイルの全文検索
編集ユーザーの3倍まで閲覧ユーザー無料
変更履歴の自動記録・差分表示
Slack・Chatwork連携

月額:
プラン8:4,800円(編集8名・閲覧24名)
プラン15:9,000円(編集15名・閲覧45名)
プラン25:15,000円(編集25名・閲覧75名)
プラン50:30,000円(編集50名・閲覧150名)
※人数によって変動

初期費用:無料

あり

出典: NotePM

効果的な運用のための4つのポイント

ツールを定着させ成果につなげるには、目的の明確化や運用ルールの設計、推進体制の構築、効果測定の仕組みづくりが重要です。

「導入直後は投稿が増えたが数か月で更新が止まった」「情報量は増えたのに検索しても必要な記事が見つからない」といった失敗は、システム導入自体がゴールになり運用設計が不十分だったケースで起こりがちです。ここでは、ツールを組織に根付かせるための4つの視点を順に解説します。

①情報登録のハードルを下げる

ナレッジ共有を継続させるには、情報を登録する際の手間をできる限り減らすことが第一歩となります。入力項目が多い、書式が厳密に決められている、といった状況では、忙しい現場担当者が投稿を後回しにしがちです。

テンプレートをあらかじめ用意しておけば、記入すべき内容が明確になり、投稿のばらつきも抑えられます。SlackやTeamsなど普段使っているチャットツールとの連携機能があれば、会話の流れからそのままナレッジを登録でき、わざわざ別画面を開く負担も軽減できるでしょう。

加えて、最初から完璧な文章を求めないことも大切です。「まずは箇条書きでもよい」「後から誰でも加筆・修正できる」といった運用方針を示しておくと、投稿への心理的なハードルが下がり、情報が集まりやすくなります。

②ナレッジ共有を評価する仕組みの構築

投稿や活用の状況を可視化し、貢献度をチームで共有できる仕組みを整えることが活性化の起点になります。

多くのツールには、記事ごとの閲覧数や「役に立った」といったリアクション数を集計するダッシュボード機能が備わっています。こうしたデータを定例ミーティングや社内報で紹介すれば、投稿者本人の励みになるだけでなく、他のメンバーにも「自分も共有してみよう」という意識が芽生えやすくなります。

また、投稿する側だけでなく活用する側の行動も評価対象に含めると、ナレッジを「読んで終わり」にしない文化が育ちやすくなるでしょう。検索して見つけた記事をもとに業務改善を行った事例を部署内で共有するなど、知識の循環が実務成果につながっている姿を見せることが、組織全体の参加意識を高めます。

③検索性・利便性の向上

必要な情報へすぐたどり着ける環境づくりが、ナレッジ活用の定着を後押しします。

記事数が増えるほど、分類設計の重要性は高まります。部署・業務領域・対象者といった軸で階層構造を決め、投稿時のルールとして周知しておくと、後から情報を探す手間を大幅に減らせるでしょう。検索窓だけに頼らず、よく参照される記事を「おすすめ」や「人気」として一覧表示する工夫も有効です。

また、ナレッジにアクセスする場面は社内だけとは限りません。外出先や在宅勤務中でもスマートフォンから閲覧・編集できるか、通知機能で更新情報を受け取れるかなど、利用シーンを想定した確認も行っておきましょう。日常業務の動線上でナレッジに触れる機会が増えれば、自然と活用頻度も高まります。

④推進担当者の設置と運用体制の整備

専任または兼任の推進担当者を置き、運用をリードする体制を整えることで継続的な活用につなげやすくなります。

担当者がいない状態では、投稿ルールの形骸化や古い情報の放置が起こりやすくなります。推進担当者には投稿状況のモニタリング、未更新記事のリマインド、新たなナレッジの掘り起こしといった役割を担ってもらうとよいでしょう。部門横断で情報を集める必要があるため、各部署にサブ担当を配置する方法も効果的です。

加えて、定期的な振り返りの場を設けることも運用を安定させるポイントとなります。月次や四半期ごとに利用状況を確認し、検索されているのに該当記事がないキーワードや、閲覧数が伸び悩んでいるカテゴリを洗い出せば、改善すべき領域が明確になります。体制と仕組みの両面から継続性を支えることで、ツールが組織に根付きやすくなるでしょう。

ナレッジマネジメントツール導入時の注意点

ツールを定着させるには、導入前の準備段階で押さえておくべきポイントがあります。

経営層主導で進めたものの現場の協力が得られなかった、ルールが曖昧なまま運用を始めて情報が散らかったといった失敗は、事前の検討が不十分なまま導入を急いだ場合に起こりがちです。

ここでは社内の理解醸成や運用ルールの整備、段階的な展開という3つの観点から注意点を整理します。

①社内での理解醸成と協力体制の構築

導入の目的やメリットを現場に伝え、協力を得られる土台をつくることが定着への近道です。

経営層や推進担当者だけが必要性を理解していても、実際にナレッジを投稿・活用するのは現場の社員です。なぜこのツールを導入するのか、自分たちの業務にどう役立つのかが伝わらなければ、導入後に協力を得ることは難しくなります。

具体的には、導入前の説明会や社内向け資料を通じて、解決したい課題と期待される効果を共有するとよいでしょう。現場からの意見を取り入れながら進める姿勢を見せることで、当事者意識が生まれやすくなります。

また、各部署から推進メンバーを選出し、導入プロジェクトに巻き込む方法も有効です。現場の声を反映した運用設計ができるだけでなく、導入後の浸透活動を担う協力者を確保することにもつながります。

②運用ルールの明確化

投稿・更新・分類に関するルールを事前に定め、全員が同じ基準で運用できる状態を整えておくことが混乱を防ぐ基本となります。

ルールが曖昧なまま運用を始めると、記事のフォーマットがばらばらになる、同じ内容が複数登録される、どのカテゴリに分類すべきか迷うといった問題が発生しやすくなります。一度散らかった情報を後から整理するには大きな労力がかかるため、最初の段階で枠組みを決めておくことが重要です。

具体的には投稿時に使うテンプレート、タグやカテゴリの命名規則、更新の頻度や担当範囲などを文書化しておくとよいでしょう。加えて、古くなった情報の扱いについても方針を示しておくと、メンテナンスの判断がしやすくなります。

ルールは一度決めたら終わりではなく、運用しながら見直す前提で設計すると、現場の実態に即した形へ柔軟に調整できます。

③スモールスタートでの段階的導入

一部の部署やチームで先行導入し、効果や課題を見極めながら対象を拡大していく進め方が、全社展開を成功させる近道です。

最初から全社一斉に導入しようとすると、現場の混乱やツールへの不満が同時に発生し、軌道修正が難しくなるリスクがあります。まずは導入に前向きなメンバーが多い部署や、ナレッジ共有の成果が見えやすい業務から着手すると、早い段階で改善点を把握できます。

先行導入の期間中は、投稿のしやすさや検索精度、運用ルールに過不足がないかといった観点で現場の意見を集め、必要に応じて設定やルールを見直しましょう。先行導入での実績を積み上げることで、他部署への展開時に成功事例として提示でき、社内の理解を得やすくなります。急がず順を追って進めることで、ツールが組織に定着し、継続的に活用される基盤が整います。

Zendeskで実現するナレッジマネジメント

ナレッジマネジメントツールの導入を検討する際、カスタマーサポート業務との連携を重視する企業にはZendeskが有力な選択肢となります。

カスタマーサポートプラットフォームであるZendeskは、社内外のサポート業務に優れたナレッジマネジメント機能を備えており、問い合わせ対応とナレッジ管理を同一の基盤で運用できる点が強みです。ここでは、Zendeskがナレッジマネジメントツールとして優れている4つの理由を紹介します。

①カスタマーサポートとナレッジ管理を一元化

Zendeskは、問い合わせ管理とナレッジベースを同じ環境で運用できます。

ZendeskのCXトレンドレポート2026年版によると、サポート担当者の73%が「全チャネルでの顧客とのやり取りを一元的に確認できれば、業務の質が向上する」と回答しています。Zendeskを使えば、サポート担当者が顧客対応をしながら関連するナレッジ記事を参照し、その場で新規作成や更新を行えるため、対応中に得た知見を即座にナレッジへ反映できます。

また社内向けナレッジと顧客向けFAQをひとつの基盤で管理できるため、同じ内容を複数の場所で更新する手間がなくなります。顧客のセルフサービス用コンテンツと社内向けの詳細マニュアルを統合的に整備できる点は、サポート業務の効率化において大きな利点です。

②AIによるナレッジの活用と整備を同時に推進

Zendeskでは、蓄積したナレッジをAIが自動的に活用し、問い合わせ対応を支援します。

Zendesk AIを使うと、問い合わせ内容に関連するナレッジ記事を自動で検索し、回答候補として提示してくれます。担当者がナレッジベースを手動で探す手間がなくなり、必要な情報へすばやくたどり着けるようになります。またナレッジの内容をもとにAIが返信文を生成する機能もあり、記事の要点を踏まえた回答をそのまま活用できます。

ナレッジ整備の面では、箇条書きやメモ程度の情報からAIが記事本文を生成する機能を備えているほか、ナレッジビルダーを使えば過去の問い合わせデータと生成AIを利用してFAQサイトを素早く立ち上げることができます。ナレッジが充実するほどAIの提案精度が高まり、精度が上がるほど記事作成も効率化される。この好循環がナレッジの蓄積と活用を同時に促進する点は、運用定着において大きな強みです。

③多言語対応とグローバル展開に強い

Zendeskは、ひとつのナレッジベースで複数言語のコンテンツを一元管理できます。

ヘルプセンターの記事は言語ごとにバージョンを作成でき、URLの言語コード(例:/hc/ja、/hc/en-us)が切り替わるだけで同じ記事として管理されます。言語別にサイトを分けて運用する必要がなく、翻訳状況を一元的に把握できます。記事エディター上でAIによる翻訳を生成する機能も備わっているため、翻訳の初稿作成にかかる工数を削減可能です。問い合わせフォームや自動返信メールの文言も、各言語の内容を事前に登録しておけばユーザーの言語設定に応じて自動で切り替わるため、ナレッジ以外の顧客接点も含めた多言語対応が可能です。

AIエージェントは80以上の言語に対応しており、顧客の入力言語を自動で判別して応答します。海外拠点を持つ企業や、多国籍の顧客を抱える企業にとって、ナレッジの多言語展開を効率的に進められる点は大きなメリットです。

④充実した分析機能でナレッジの改善が可能

Zendeskには、ナレッジベースの利用状況を可視化する分析・レポーティング機能が搭載されています。

記事ごとの閲覧数や投票結果(役に立った・立たなかった)、コメント数などを確認でき、どの記事がよく参照されているか、どの記事に改善が必要かを把握できます。チャネル別や言語別、ユーザーロール別でのフィルタリングも可能なため、顧客向けと社内向けで利用傾向の違いを分析することもできます。

さらに、ヘルプセンター上でユーザーが検索したキーワードや、検索後に問い合わせへ至ったかどうかといった行動データも分析できます。こうした分析機能を活用することで、ナレッジがどの程度問い合わせ削減に貢献しているかを定量的に評価することも可能です。データにもとづいて記事の追加や改善を行うことで、ナレッジの品質を継続的に高めていける点は運用面での大きな強みです。

Zendeskナレッジマネジメントツールの導入事例

NTTドコモでは、社内のクラウド活用を支援する専門チーム「CCoE」が、メールを中心とした問い合わせ対応に課題を抱えていました。過去のやり取りが担当者間で共有されにくく、別の部署から似た質問が届いても一から対応し直す必要があり、情報の蓄積と活用が進まない状況でした。

2019年にZendeskを導入し、問い合わせと回答の履歴をチケットとして一元管理する体制を構築。対応履歴をもとにFAQ記事やコミュニティ投稿を作成・公開し、自己解決を促すために過去のチケットも公開されており、現在では2,500件以上のコミュニティ投稿が蓄積されています。導入から2年間で処理したチケット数は3万件に達し、回答までの平均所要時間は1営業日以内に短縮されました。より詳しい背景や効果は、下記ページからご覧ください。

Zendesk導入事例:NTTドコモ

ナレッジマネジメントツールに関するよくある質問

ナレッジマネジメントツールの導入を検討する中で、よく寄せられる質問をまとめました。ツール選定や運用開始時の参考にしてください。

まとめ

ナレッジマネジメントツールは、属人化した情報を組織全体で活用できる状態に変えるための有効な手段です。

導入で成果を出すには、まず自社の課題を明確にし、FAQ型・社内Wiki型・ドキュメント管理型・マニュアル・教育型から適したタイプを選ぶことが出発点となります。

製品を比較する際は、以下の5つの観点を押さえておきましょう。

  • 導入目的と機能が合致しているか
  • 現場が無理なく使える操作性か
  • 必要な情報にすぐたどり着ける検索性か
  • 自社のセキュリティ要件を満たしているか
  • 料金体系と導入支援が自社に合っているか

この記事で紹介したZendeskは、顧客向けFAQと社内向けナレッジベースを一元管理でき、AIによる回答支援や利用状況の分析機能も充実しています。14日間の無料トライアルで、自社の業務に合うかどうかを確認してみてください。

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