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【2026年版】
ヘルプデスクツール比較17選
機能・料金・選び方

ヘルプデスクツールは、社内外の問い合わせを1つの画面に集約し、対応漏れの防止と業務の効率化につながります。この記事では、おすすめの17製品を機能・料金・選び方とあわせて解説します。

Zendesk編集部

更新日: 2026年8月1日

ヘルプデスクツールの選び方ガイド

「社内外からの問い合わせが窓口ごとに分散し、誰も全体を把握できていない」
「対応のしかたが担当者ごとに違い、品質や対応スピードが揃わない」
「FAQを作ったのに、同じ質問への対応が一向に減らない」

こうした課題を解決するのが、社内ヘルプデスクからカスタマーサポートまでの問い合わせ業務をまとめて支援するヘルプデスクツールです。複数のチャネルから届く問い合わせを1つの画面に集約でき、FAQやAIによる自己解決の促進、応対品質の標準化、新人教育の効率化にもつながります。

一方で、ヘルプデスクツールには汎用型、FAQ・チャットボット特化型、ITSM特化型、CRM統合型の4タイプがあり、社内向けと社外向けで適した機能も異なります。自社の用途に合わない製品を選ぶと、現場で使われず形骸化する例も少なくありません。

この記事では、ヘルプデスクツールの基本機能と最新AI機能、4タイプの違い、選び方の11項目、おすすめ17製品の比較、導入の進め方までを解説します。

この記事は2026年5月の情報をもとにZendeskが作成しています。各製品の最新情報は公式サイトでご確認ください。

目次

ヘルプデスクツールとは

ヘルプデスクツールとは、顧客や社員から寄せられる問い合わせを集約し、受付から解決までの対応を効率化するためのソフトウェアです。

問い合わせを1件ずつチケットとして記録し、担当者の割り当てや進捗状況をチーム全体で把握できる仕組みを備えています。社外向けのカスタマーサポート窓口としてはもちろん、社内のIT部門や総務・人事に寄せられる相談対応にも幅広く活用されています。

問い合わせ管理システムFAQシステムと機能が重なる部分もありますが、ヘルプデスクツールの中心は、受付から解決までの対応プロセス全体を1つの基盤で管理する点にあります。近年は基本のチケット管理に加え、ナレッジ蓄積・FAQ公開による自己解決の促進、AIによる応対の自動化、Microsoft TeamsやSlackなど社内ツールとの連携といった機能を備えた製品も増えています。

多くのベンダーがヘルプデスクツールを提供していますが、対応チャネルや搭載機能、外部連携の範囲は製品ごとに差があるため、運用体制や予算とあわせて自社に適したヘルプデスクシステムを選定することが重要です。

社内向けヘルプデスクと社外向けヘルプデスクの違い

ヘルプデスクは、社員からの相談を受け付ける社内向けと、顧客からの問い合わせに対応する社外向けの2種類に分けられます。両者では求められる機能や選定の優先軸が異なり、想定する用途によって適したツールも変わります。

たとえば、社内向けではIT資産管理やアカウント管理との連携が重視される一方、社外向けでは複数チャネル対応や顧客情報管理、応対品質の向上が重要になります。ここでは、社内向け・社外向けそれぞれの役割と特徴を整理します。

社内向けヘルプデスクの役割

社内向けヘルプデスクは、社員から寄せられる業務上の相談を受け付ける窓口です。IT・総務・人事・経理といった管理部門が担当し、部門ごとに次のような問い合わせに対応します。

  • 情シス部門:PC・スマートフォンの不具合、社内システムへのログインや権限関連、ソフトウェアのインストール依頼など
  • 総務部門:備品の購入申請、オフィス設備に関する依頼、社内手続きなど
  • 人事部門:入退社にともなう手続き、勤怠管理、福利厚生の確認など
  • 経理部門:経費精算、請求書処理、支払い関連の問い合わせなど

社内向けで典型的な課題は、問い合わせ窓口が部署や担当者ごとに分散し、社員は「どこに聞けばよいか」が分からず、管理側は総量を把握できない状態です。社員が普段使うMicrosoft TeamsやSlackと連携すれば、慣れた環境からスムーズに問い合わせできる導線を整えられます。チャット画面から問い合わせを受け付けたり、社内の申請ワークフローと連動させたりすることで、相談から解決までを業務の流れに組み込めます。

社外向けヘルプデスクの役割

社外向けヘルプデスクは、顧客やエンドユーザーから寄せられる製品・サービスに関する問い合わせに応じる窓口で、カスタマーサポートとも呼ばれます。業界ごとの代表的な問い合わせは次のとおりです。

  • EC・通販:注文・配送状況の確認、返品交換、支払い方法の問い合わせなど
  • SaaS・IT:操作方法の質問、不具合の調査、アカウントや権限に関する相談など
  • 金融・保険:手続きの案内、本人確認、契約内容の照会など
  • メーカー:製品の使い方、修理依頼、部品交換に関する相談など

社外向けでは、電話・メール・チャット・SNSなど複数のチャネルから問い合わせが届きます。マルチチャネル対応や応対履歴の蓄積が運用上の重要なポイントになり、応対スピードや回答の正確さは顧客満足度に直結します。FAQやAIエージェントを併用して、24時間いつでも自己解決を促す仕組みを整えるケースも増えています。

ヘルプデスクツールが必要になる背景

ヘルプデスクツールが必要とされる背景には、運用面・業務量・人材面の3つの課題があります。従来のメールやExcelによる管理では、対応漏れや二重対応が発生しやすくなります。また、問い合わせ件数の増加やDX推進にともない、対応チャネルの多様化も現場の負担を増大させています。

さらに、対応ノウハウが特定の担当者に集中する属人化の問題もあり、組織全体での解決が求められる状況です。ここでは、ヘルプデスクツールが必要とされる代表的な3つの背景を解説します。

メール・Excel管理による対応漏れや二重対応の発生

メールやExcelによる管理を続けていると、対応漏れや二重対応が発生する可能性が高くなります。問い合わせ件数が少ないうちは手軽に始められる手段ですが、件数が増えるほど運用上の限界が見えてくるでしょう。

たとえば、複数の担当者が共有メールアドレスで対応している場合、「誰が対応中か」を把握できず、同じ問い合わせに別々の担当者が返信してしまうケースが起こりがちです。ほかにも、Excelで対応者を管理しているケースでは、操作ミスで担当者欄のセルが消え、空欄を見た別の担当者が対応し、二重返信につながる状況も生じます。

逆に、誰も対応していないと思い込んで放置されるメールも発生し、顧客を待たせる原因にもなります。手作業の運用が続けられるのは対応量が一定の規模までであり、その規模を超えた段階で、対応漏れや二重対応を仕組みで防ぐ移行の判断が必要になります。

問い合わせ増加・DX推進による業務負荷の拡大

問い合わせ件数の増加と社会全体のDX推進も、ヘルプデスク現場の業務負荷を押し上げる要因のひとつです。デジタルサービスの普及にともない、利用者がサポートに求める範囲は広がり、対応すべき件数や内容の幅も以前より広くなっています。

さらに、メールや電話に加え、チャット・SNS・Webフォームなど複数のチャネルから問い合わせが届くマルチチャネル化も進んでいます。チャネルごとに別のツールを使い分ける運用では、担当者の確認作業が増え、優先順位の判断にも時間を取られるでしょう。

問い合わせ対応が専任チームの仕事とは限らない点も、負荷を深刻にする要因です。少人数や兼務の体制では、問い合わせ対応が本来業務を圧迫しやすく、量と多様性が同時に拡大するなかで人海戦術だけでは対応が追いつかない状況が生まれています。

属人化が引き起こすサポート品質のばらつき

特定の担当者にノウハウや判断基準が集中している状態は、サポート品質のばらつきを引き起こす要因となります。経験豊富なメンバーが対応した場合とそうでない場合とで、回答の正確さや丁寧さに差が生まれてしまうためです。

たとえば、過去のクレーム対応や例外的なケースの判断基準が一部の人だけに蓄積されていると、担当者が休暇を取った日や離職した際に、他のメンバーが同じ水準で対応できない状況が発生しがちです。また、同じ問い合わせなのに「前回と違う回答だった」と顧客に感じさせてしまうケースもあります。

属人化は放置できる期間が決まっている課題でもあります。ベテランや単独担当者の退職・異動が視野に入った時点で、ノウハウ継承には期限が生まれます。担当者依存の体制のままでは、サポート水準が個人の力量に左右される状態から抜け出せません。

ヘルプデスクツールの基本機能

ヘルプデスクツールには、問い合わせ対応の効率化と応対品質の安定を支える機能が幅広く備わっています。チケット管理やマルチチャネル対応といった基盤機能に加え、ナレッジやFAQによる自己解決の促進、申請・承認フローの自動化など、現場の運用課題に応じた機能が組み合わさっている点が特徴です。

ここでは、ヘルプデスクツールに搭載される代表的な基本機能を解説します。

チケット・ステータス管理

チケット・ステータス管理は、届いた問い合わせを1件ずつチケットとして記録し、対応状況を可視化する仕組みです。「未対応」「対応中」「保留」「解決済み」などのステータスを設定できます。担当者の割り当てや優先度の設定もチケット単位で管理でき、誰がどの案件をいつまでに対応するかをチーム全体で把握しやすくなる点が強みです。

案件ごとの優先度や対応期限をチケットに紐付けて管理できるため、複数の問い合わせを抱える担当者でも、対応の判断軸が明確になります。さらに、問い合わせの履歴がチケットに蓄積されるため、担当者が変わった場合や上席へのエスカレーション(対応の引き継ぎ)が必要なケースでも、経緯を一から確認し直す手間がかかりません。「誰がどこまで対応したか分からない」という情報共有の課題を、記録の仕組みそのもので解消できます。

マルチチャネル対応

マルチチャネル対応は、メール・電話・チャット・SNS・Webフォームなど複数の経路から届く問い合わせを、1つの画面で取り扱える機能を指します。チャネルごとに別のツールへログインし直す必要がなくなり、担当者は同じ画面内の操作で業務に集中できます。

たとえば、顧客がチャットで質問したあとにメールで追加情報を送ってきたケースでも、メールアドレスなどで同一顧客と識別できていれば、過去のやり取りを同じ画面に時系列で表示できます。担当者が変わっても会話の流れを引き継ぎやすく、対応のぶれが起きにくい体制になります。

社内向けでは、Microsoft TeamsやSlackから社員がそのまま問い合わせを送れるかが、ツール定着の分かれ目になります。普段のチャットで問い合わせが完結すれば、メールや口頭依頼への逆戻りを防ぎやすくなり、社員・担当者の双方にとって使い続けやすい窓口になります。

ナレッジ管理・FAQ機能

ナレッジ管理・FAQ機能は、過去の対応履歴や解決事例、よくある質問への回答などを蓄積し、必要なときに参照できる状態にする仕組みです。蓄積した情報は、社内のサポート担当者向けと、顧客や社員向けのFAQサイトの両方に展開できます。

サポート担当者向けのナレッジを整備すると、ベテランの回答ノウハウを新人でも参照しながら対応に活かせます。担当者によって回答内容にばらつきが出にくくなり、応対水準を一定に保ちやすい体制が整うでしょう。

また、顧客や社員向けのFAQサイトを公開すれば、利用者が自身で答えにたどり着けるようになり、問い合わせ件数そのものを減らせます。ナレッジやマニュアルがファイルサーバーや個人メモに散在して探せない、作ったまま更新が止まる、といった状態も、蓄積と更新を対応業務の流れに組み込むことで防ぎやすくなります。

リマインド・期限管理機能

リマインド・期限管理機能は、対応期限が近づいた案件や、応答時間を超過しそうなチケットを自動で知らせてくれます。担当者がほかの業務に追われている場合でも、優先度の高い問い合わせの対応漏れや遅延を防ぎやすい点が特徴です。

たとえば、SLA(サービスレベル合意)で「1営業日以内の初回返信」と定めている場合、期限の数時間前に担当者へアラートを送れます。期限を過ぎても未対応のチケットがあれば、上席へ自動でエスカレーションする運用も可能です。

期限管理をシステム化すれば、属人的なチェック作業に頼らずに対応スケジュールを守りやすくなり、顧客を待たせる時間を短くできます。顧客からも迅速に対応してくれる企業として評価され、顧客満足度の向上につながりやすくなるでしょう。

レポート・分析機能

レポート・分析機能では、問い合わせ件数や対応時間、解決率などのデータをグラフや表で確認できます。対応状況を数値で把握できるため、感覚に頼らない運営判断がしやすくなります。

具体的には、月別の対応量の推移、担当者ごとの処理件数、初回応答までの平均時間、よく寄せられる質問の傾向などを集計したレポートを作成できます。条件を絞り込んでカテゴリ別・期間別に深掘りできる製品もあり、ボトルネックの特定や人員配置の見直しに役立つ材料が手に入る点も魅力です。

改善判断や上長への報告に使える材料が手元にない、という悩みはヘルプデスク運営で珍しくありません。データに基づいた改善サイクルを回せば、サポート業務の課題が早期に見えるようになり、経営層へ成果を示す材料もそろいます。

有人チャット・チャットボット機能

有人チャット・チャットボット機能は、Webサイトやアプリ上のチャット画面から問い合わせを受け付けられる機能です。担当者がリアルタイムで返答する有人チャットと、自動で回答するチャットボットでは、それぞれ得意な役割が異なります。

有人チャットは、メールよりも気軽に質問しやすく、購入前の相談や細かな確認に向く点が特徴です。チャットボットは、よくある質問への回答や予約・申請などの定型対応を24時間引き受けてくれます。チャットボットには、あらかじめ用意した選択肢で誘導するシナリオ型と、生成AIで文意を理解して回答するタイプがあり、現在は生成AI型が主流になっています。定型の導線にはシナリオ型も引き続き有効です。生成AI型のうち、解決の確認まで自律的に完結させるものが、後述のAIエージェントにあたります。

いずれの方式でも、簡単な内容はボットが受け、複雑な内容は有人につなぐ役割分担の設計が前提です。両機能を組み合わせれば、利用者を待たせずに一次対応を進められ、サポート全体の応対スピードが上がります。

申請・承認フローの自動化

申請・承認フローの自動化は、アカウント発行や備品申請といった定型的な依頼(サービスリクエスト)を、あらかじめ登録した申請フォームと承認フローに沿って処理する機能です。

情報システム部門であれば、退職者のアカウント削除、権限申請、PCキッティング(PCの初期設定・展開作業)の予約などが典型例です。総務や人事のバックオフィスでも、入社手続きや備品申請といった依頼を同じ仕組みで受け付けられます。受け付けた依頼は、内容に応じて担当部署へ自動で振り分けられ、定型的な質問にはそのまま自動応答が届きます。

社内ヘルプデスクでは、問い合わせの多くをこうした定型申請が占めます。承認フローまで含めて自動化できれば、依頼者と担当者の双方の手間が減り、組織全体の処理スピードが底上げされるでしょう。

ヘルプデスクツールの最新AI機能

ヘルプデスクツールのAI機能は、問い合わせに自動で回答するAIエージェント、担当者を支援するアシスタント機能、品質管理・分析の3つに大別できます。2026年時点の製品選定では、AI機能の実装水準が製品間の主要な差別化要素のひとつになっており、どの類型がどこまで使えるかを把握しておくことが比較の前提になります。

ZendeskのCXトレンドレポート2026年版によると、CXリーダーの66%が「ボットやAIエージェント、AI CopilotなどのAIは、今や自社のワークフォースおよびチームの一部である」と回答しています。AIが運用体制の一部になった現在、製品選定でもAI機能の見極めが前提になっています。

あわせて、AIの精度を左右するナレッジ整備という前提条件も押さえておく必要があります。ここでは、3つの類型と前提条件を解説します。

AIエージェントによる問い合わせ対応の自動化

AIエージェントは、ナレッジや過去の対応履歴を参照しながら、定型的な問い合わせを解決まで自律的に完結させるAIです。

決められた選択肢で誘導するシナリオ型チャットボットと異なり、利用者の文章から意図を読み取り、回答の生成から解決確認までを一貫して進めます。解決できない案件は、それまでのやり取りの文脈を引き継いだうえで担当者へエスカレーションできるため、利用者が同じ説明を繰り返す負担を減らせます。

定型的・反復的な問い合わせを自己解決に回したいというニーズは、社内・社外を問わず製品検討の主要な動機であり、その受け皿の現行水準がAIエージェントです。定型的な問い合わせに限れば営業時間外も対応が止まらないため、24時間対応の体制づくりにも寄与します。緊急案件が夜間に届いた場合の動線(翌営業日の案内や優先対応の振り分け)は、別途設計しておく必要があります。

AIによる担当者支援

担当者支援のAIは、応対中のサポート担当者に対して、回答候補の提示や返信文の草案作成、問い合わせ内容の要約などを行う機能です。

具体的には、過去の類似チケットをもとにした回答サジェスト、返信文のドラフト生成、長いやり取りの要約、文章のトーン調整、内容や緊急度に応じた担当部署への自動振り分けなどが挙げられます。調べる・書く・整理するという応対の周辺作業をAIが肩代わりし、1件あたりの対応時間を短縮します。

AIエージェントが有人対応の必要な件数を減らすのに対し、担当者支援のAIは1件あたりの時間と品質を改善します。効果の性質が異なるため、製品比較では両輪で確認することが重要です。

AIによる品質管理・分析

品質管理・分析のAIは、応対履歴の自動採点や感情分析によって、サポート品質の維持・改善を支える機能です。

代表的なのは、応対履歴をAIが採点し、問題のある対応や改善点を検出するAI品質保証(QA)です。人手によるチェックでは対応の一部を抜き取って確認する運用が限界でしたが、AIによる採点は全件を対象にできます。また、感情分析により顧客の印象がポジティブかネガティブかを判定し、リスクの高い案件の早期発見や優先度判断に活かせます。

応対の「入口」の自動化だけでなく、対応後の品質管理までAIの適用範囲が広がっている点は、製品選定時に見落としやすい観点です。

AI活用の前提となるナレッジ整備

AI機能の回答精度は、参照するFAQ・ナレッジの整備状況に大きく依存します。

チャットボットの正答率が上がらず、結局有人対応に流れてしまうという失敗は多くの現場で起きており、参照するナレッジの不足や陳腐化が原因になっているケースが目立ちます。一方で、アカウント固有の手続きや例外対応のように、ナレッジの整備では答えられない問い合わせも一定数あります。自社の問い合わせのうちナレッジで解決できる型がどの程度を占めるかを先に確認しておくと、AIに期待できる範囲を見誤りません。

また、AIが与えたデータ以外から回答を生成してしまう誤回答への懸念が、導入をためらわせる要因になるケースもあります。参照範囲を自社ナレッジに限定できるか、答えられない場合に有人へ引き継ぐ設計になっているかは、導入前に確認したいポイントです。

立ち上げの現実的な進め方は、頻出質問のナレッジを先に整備し、AIを有効化したあとは回答ログを見ながらナレッジを改善していく循環を作ることです。AIを「入れれば動く」機能と捉えず、ナレッジ運用とセットで計画することが、AI活用の成否を分けます。

ヘルプデスクツールの種類

ヘルプデスクツールは、対応領域と中核機能の違いから「汎用型」「FAQ・チャットボット特化型」「ITSM特化型」「CRM統合型」の4タイプに大別できます。まずは4タイプの全体像を比較表で押さえたうえで、それぞれの特徴を確認していきます。

タイプ

中核機能

主な用途

代表的な製品

汎用型

チケット管理・マルチチャネル対応

社内・社外の両方

Zendesk、Freshdesk、Re:lation

FAQ・チャットボット特化型

FAQ検索・自動応答による自己解決

社内・社外の両方

Helpfeel、PKSHA FAQ、ChatPlus

ITSM特化型

インシデント管理・変更管理・IT資産管理

社内IT部門

Jira Service Management、ServiceNow

CRM統合型

顧客データと連携した問い合わせ対応

社外向け

Salesforce Service Cloud、HubSpot Service Hub

汎用型

汎用型は、チケット管理を中核に、問い合わせの受付から解決までを社内外の両用途で扱えるスタンダードなタイプです。問い合わせ管理・FAQ・チャットボット・AI機能などを1つのプラットフォームに集約しており、代表的な製品としてはZendesk、Freshdesk、Re:lationなどが挙げられます。

社内では情報システム部門や総務・人事のサポート窓口として、社外ではカスタマーサポートの基盤として活用されるケースが多く見られます。1つのツールで社内外の窓口をまとめて運用できる点が大きなメリットです。

社内外の問い合わせ窓口を1つの基盤に集約したい組織や、問い合わせ対応の仕組み化そのものが目的の組織に適しています。ただし、対応できるチャネルやAI機能の範囲は製品ごとに差があるため、必要な機能とチャネルを満たす製品かの確認が欠かせません。

FAQ・チャットボット特化型

FAQ・チャットボット特化型は、FAQサイトやチャットボットによる自己解決の促進に特化したタイプで、問い合わせ件数そのものの削減を主目的とします。代表的な製品には、Helpfeel、PKSHA FAQ、OfficeBot、AI-FAQボット、ChatPlusなどがあります。

汎用型が問い合わせを「受けて処理する」ツールだとすれば、このタイプは問い合わせを「発生させない」ツールです。チケット管理(受付から担当割当、クローズまでの管理)は主機能ではないため、汎用型の代替にはなりません。なお、近年は汎用型もFAQ・チャットボット・AIエージェントを標準搭載しており、機能の重なりが広がっています。まず汎用型の内蔵機能で足りるかを確認し、大規模なFAQ運用や検索精度のチューニングが必要な場合に特化型の導入・併用を検討する順序が現実的です。

定型質問の比率が高くFAQで削減できる余地が大きい組織や、既にチケット管理の仕組みがあり自己解決の強化に投資したい組織に適しています。なお、FAQやチャットボットだけで専用のヘルプデスクツールを代替できるかという疑問に対しては、対応履歴の管理・担当割当・進捗共有の業務が残る限り代替は難しい、というのが現実的な答えになります。

ITSM特化型

ITSM特化型は、インシデント管理変更管理・資産管理など、ITSM(ITサービスマネジメント)の各プロセスに沿った機能を備えたタイプです。IT運用全体の標準化や統制を進めたい組織に適しています。代表的な製品にはJira Service Management、ServiceNow、Freshservice、LMISなどが含まれます。

汎用型と比べると、IT資産情報の登録・管理や変更履歴の追跡、SLA監視といった機能を揃えている点が特徴です。ITIL(ITサービス管理のベストプラクティスを体系化した国際的なフレームワーク)に沿った運用設計にも対応しやすく、社内ITヘルプデスクの基盤として選ばれやすい分類になります。CMDB(構成管理データベース)と連携すれば、チケットに端末や構成の情報が紐づき、障害対応時の原因特定が速くなる実務上の利点もあります。

一方で、大規模組織の全社基盤を想定した製品から少人数の情シスでも現実的に運用できる製品まで、導入・運用体制の要求水準には大きな幅があります。また、問い合わせ対応が中心の用途であれば汎用型で足りるケースも多いため、ITSMプロセス全体の統制が必要かどうかを見極めてから検討するタイプといえます。プロセスを厳格に設計しすぎると現場が手順を迂回し、統制が形骸化しやすい点にも注意が必要です。

CRM統合型

CRM統合型は、顧客管理(CRM)の機能とヘルプデスクを統合した分類で、営業やマーケティングとのデータ連携を意識した設計です。代表的な製品には、Salesforce Service CloudやHubSpot Service Hubなどがあります。

問い合わせ対応の履歴をそのまま営業・マーケティング部門と共有できるため、商談・キャンペーン・サポートを横断して顧客情報を扱える点が魅力です。カスタマーサポートが営業活動の入り口になっている企業や、顧客の購買履歴と問い合わせ履歴を一体で扱いたい組織に向いています。

一方で、社内のIT部門や総務・人事を対象とする社内ヘルプデスク用途には機能の方向性が合わず、不向きです。社外向けの顧客接点を強化したい場面で検討したいタイプといえるでしょう。

ヘルプデスクツールを導入するメリットと効果

ヘルプデスクツールの導入効果は、対応スピード・自己解決率・顧客満足度などのKPIで測定できる形で現れます。ここでは主な効果を、導入後に何を測ればよいかが分かるよう、測定指標とあわせて紹介します。

問い合わせ対応を効率化し応答・解決時間を短縮できる

ヘルプデスクツールを導入すると、1件あたりの対応時間と、問い合わせを受けてから返答するまでの時間を短縮できます。チケット管理で進捗が一目で分かり、自動振り分けや返答テンプレートの活用によって、調べ直しや確認の手間が減るためです。

たとえば、複数チャネルからの問い合わせを1画面で処理でき、過去の対応履歴を参照しながら回答案を組み立てられます。よくある質問にはテンプレートをあてはめるだけで返信が完了します。

効果の測定には、平均応答時間(問い合わせを受けてから初回返答までの時間)と解決時間(問い合わせ完了までの時間)の2つの指標が使えます。チームや担当者ごと、問い合わせ種別ごとに両指標を集計・追跡できるため、どこで処理が滞っているかを数値で特定でき、繁忙期でも限られた人員で安定した応対水準を保ちやすくなります。

情報共有が進み対応の属人化を解消できる

対応履歴とナレッジを1つの基盤に集約すれば、担当者が変わっても同じ水準・同じ文脈で対応できる体制を作れます。引き継ぎ時には過去のやり取りを画面上ですぐに確認でき、ベテランの判断基準やナレッジを新人も参照しながら対応できるため、担当者依存による品質の差を縮められます。ベテランの休暇や離職があっても、対応水準が大きく揺らがない点も利点です。

情報共有が滞ったときの典型的な弊害は、顧客に同じ説明を繰り返させてしまうことです。CXトレンドレポート2026年版では、消費者の69%が「同じ情報を繰り返し伝えさせられることに強いストレスを感じる」と回答しています。履歴と知識をまとめて管理し、文脈を引き継いだ対応ができれば、このストレスの解消につながり、顧客満足度の向上にも寄与します。

自己解決が進み問い合わせ件数を削減できる

FAQやナレッジベース、チャットボットを通じて24時間アクセスできる自己解決の場を整えれば、有人対応が必要な問い合わせ件数そのものを減らせます。問い合わせが減った分、担当者は判断や調整が必要な複雑な案件に集中でき、応対の質も保ちやすくなります。

測定に使うのは、自己解決率と問い合わせ件数の推移です。自己解決率は、FAQやナレッジの参照だけで利用者が問題を解決できた割合を指し、FAQ記事の評価ボタンや、閲覧後に問い合わせへ至らなかった割合などから把握します。レポートで両指標を追いながら、ナレッジの拡充や記事の見直しを続けます。

注意したいのは、FAQを公開しただけでは件数が減らないケースがあることです。原因の多くは検索性にあります。利用者が探しても見つけられないFAQは存在しないのと同じであり、検索性や導線の改善までをセットで進めることが、自己解決率を高める鍵になります。

AIで一次対応を完結し担当者の負担を削減できる

ヘルプデスクツールにAIを組み込めば、定型的な問い合わせはAIが解決まで完結し、担当者は判断が必要な例外対応に集中する分業体制を組めます。AIエージェントが回答から解決確認までを担い、難しい案件のみ文脈を引き継いで担当者へつなぐ運用です。

AIによる自動化は、24時間体制で問い合わせを受けたい組織にも向いています。同レポートでは、消費者の71%が「AIにより、カスタマーサービスが24時間365日利用可能であることを期待するようになった」と回答しています。夜間や休日もAIで応対できる体制は、この期待に応える現実的な手段です。

ただし、AIの回答精度はFAQ・ナレッジの整備状況に依存し、難件を人に引き継ぐエスカレーション設計も前提になります。AIに任せる範囲と人が担う範囲をあらかじめ設計しておくことが、効果を出す条件です。

顧客満足度の改善につながる

対応スピードと品質の安定は、顧客満足度(CSAT)の改善として測定できます。CSATは、対応終了後のアンケートや評価依頼を通じて、サポート品質に対する顧客の評価を数値で把握する指標です。

スコアは、電話・メール・チャットなどの対応後に星評価や段階評価で収集され、対応単位やチーム単位でツール上に蓄積されます。スコアの低かった対応は、問い合わせ内容、対応者、応答時間、回答テンプレートなどの周辺データと結び付けて分析できます。

評価が下がりやすい問い合わせ種別や時間帯のパターンが見えれば、研修や手順書の見直し、エスカレーション基準の調整など、応対品質を底上げする運用改善に反映が可能です。CSATの推移を追いながら改善を重ねれば、リピート率や顧客ロイヤルティといった事業指標の改善にも結びつくでしょう。

データ分析で運営を継続的に改善できる

ヘルプデスクツールに蓄積されるデータを活用すれば、経験や勘に頼らない運営改善を続けられます。問い合わせ件数の推移、平均応答時間、チャネル別の比率、よくある質問のランキングなどをレポート機能でいつでも確認でき、月初に問い合わせが集中する傾向が見えれば人員配置を厚くする、特定の質問が繰り返し届くならFAQを更新する、といった対策につなげられます。

蓄積された顧客の声は、サポート部門の外でも価値を発揮します。製品の使いにくさへの声は開発チームへ、契約変更の希望は営業へ、解約理由は事業企画へと共有すれば、サポート起点の改善サイクルが組織全体で回り始めます。

運用を重ねるほどデータの量が増え、分析の精度と改善の質は高まります。導入直後よりも半年後、1年後と、長期的に効果が育つ点もデータ活用の特徴です。

ヘルプデスクツールの利用シーン

ヘルプデスクツールは、カスタマーサポート・情シス・バックオフィスの各部門で問い合わせ窓口の基盤として使われています。ここでは、3つの部門での使われ方を紹介します。

カスタマーサポート部門

カスタマーサポート部門では、ヘルプデスクツールを社外向けの顧客窓口として活用しています。電話・メール・チャットなど複数のチャネルから届く問い合わせを1画面に集約し、チケット管理で進捗を追いながら対応する運用が中心です。FAQやAIエージェントの整備によって顧客の自己解決を促し、入電数や有人対応が必要な件数を抑える工夫にも役立ちます。

ECや消費者向けサービスを中心に、カスタマーサポートの現場では休日も問い合わせが途切れず、限られた人員で運営している組織も少なくありません。少ない人数で現場を回すうえでは、応答時間、解決率、CSAT、放棄呼(応答前に切れた電話の件数)、1時間あたりの処理件数などの指標をレポート機能で追い、対応の遅れや満足度低下に早く気づける運営体制を整えることが重要になります。

ITヘルプデスク・情報システム部門

ITヘルプデスク・情報システム部門では、ヘルプデスクツールが社内向けのIT問い合わせ窓口として重要な役割を担います。

PCの不具合、アカウント発行、パスワードリセット、入退社時のセットアップなど多岐にわたる依頼を、チケット管理で漏れなく追える運用に切り替えられます。FAQやナレッジを社員向けに整備し、TeamsやSlack上で回答するAIエージェントと組み合わせれば、定型的な問い合わせは自己解決へ誘導しやすくなります。

現場では、少人数の情シスが社内全体のIT環境を支えるケースも多く見られます。入社シーズンや組織変更時の問い合わせ集中に備えるには、対応の優先度設定やエスカレーションフローの整備が欠かせません。対応の遅れを防げれば、社員の業務停滞を最小限に抑えられます。

総務・人事・バックオフィス部門

総務・人事・バックオフィス部門でも、ヘルプデスクツールが社員からの問い合わせを受け止める窓口として導入されつつあります。総務・人事への質問の多くは、社内制度の案内、申請方法の確認、入退社時の手続きなどの定型的な内容です。問い合わせをチケット管理で受け付ければ、対応漏れや担当者間の重複を防ぎながら処理できます。

また、申請ワークフローとの連携も、社員の手続き負担を軽くする手段として欠かせません。年末調整や年度切替、入退社シーズンには問い合わせが集中する場面もあります。FAQの整備と申請ワークフローの連携を進めれば、社員と総務・人事の双方で対応時間を抑えられる効果が見込めます。

ヘルプデスクツールの選び方

ヘルプデスクツールの選定は、最初に決める前提3項目と、候補比較で確認する8項目の2段階で進めると迷いません。前提の3項目(導入目的・対象ユーザー・タイプ)を先に固めれば候補製品を大きく絞り込め、その後の比較検討もスムーズに進みます。ここでは、導入時に押さえておきたい11のポイントを解説します。

■ 最初に決める前提

導入目的と解決したい課題の明確化

ヘルプデスクツールの選定で最初に行うべきは、導入によって何を解決したいかの言語化です。対応漏れや二重対応の削減、属人化の解消、応対品質のばらつき低減、顧客満足度の向上など、組織が抱える課題は様々です。目的が曖昧なまま機能比較を進めてしまうと、機能の豊富さに目を奪われ、自社の現場に合わない製品を選んでしまう恐れがあります。

現場の課題と達成したい状態を整理しておけば、必要な機能の優先順位や運用設計の方向性を決めやすくなります。導入目的の言語化は、費用対効果を示す稟議の説得材料にもなります。小規模な組織ほど費用対効果の判断がつかず導入を断念しやすいため、「何がどう変われば投資に見合うか」を先に定義しておくことが重要です。

社内向けか社外向けかを明確にする

誰が利用するかという対象ユーザーの設定は、候補を大きく絞り込む分岐です。社内向け(ITヘルプデスク)として社員からの問い合わせを受ける用途であれば、汎用型に加えて、IT資産管理やインシデント管理に強いITSM型も候補になります。社外向け(カスタマーサポート)として顧客対応に使う場合は、汎用型か、顧客情報や商談情報をまとめて管理できるCRM型が選択肢です。

社内と社外では、求められる対応スピードや連携先、必要なレポートの観点に違いが出ます。あわせて、社内向けと社外向けでツールを分けるか、1つの基盤にまとめるかも検討の分かれ道です。汎用型なら両方の窓口を1つの基盤で運用できるため、将来の用途拡大まで見据えて方針を決めておくと選定がぶれません。

ITサービス管理機能への対応が必要か

社内向けで使う場合は、ITサービス管理(ITSM)機能の要否を早めに見極める必要があります。

ITSM型が必要になる目安は、障害発生時の受付から復旧までの管理(インシデント管理)にとどまらず、システム変更の申請・承認、IT資産や構成情報の台帳管理、SLA監視、承認フローの統制まで仕組み化したい場合です。情報システム部門として全社のサービスデスク構想を持っている場合も、ITILに準拠したITSM型が候補になります。

一方、問い合わせ対応と自己解決の仕組み化が中心であれば、汎用型で足りるケースが多くを占めます。社外向けカスタマーサポートではITSM特有の機能は基本的に求められません。自社の運用にITSM機能が必要かを整理すれば、タイプの選定が定まります。

■ 候補比較で確認する項目

対応チャネルと自社環境との適合性

ヘルプデスクツールを選ぶときは、自社が使う受付経路と製品の対応チャネルがそろっているかも判断軸のひとつです。

社外向けの場合は、電話・メール・チャット・問い合わせフォーム・LINEなど、顧客が普段使うチャネルに対応している製品を選びます。社内向けの場合は、TeamsやSlack、Microsoft 365といった既存の業務ツールから問い合わせできるかを確認します。

いずれの場合も、自社で使っているチャネルを書き出し、候補製品の対応状況と突き合わせる作業が有効です。電話については、製品内蔵の通話機能で完結するのか、既存の電話システムとの接続が必要になるのかも確認しておきたい点です。普段の業務フローから外れない受付経路を確保できれば、導入時の混乱を最小限にしながらスムーズに運用へ移行できます。

必要な機能の網羅性

ヘルプデスクツールの機能は、製品ごとに対応範囲や深さに差が見られます。チケット管理やステータス管理、ナレッジ・FAQ、レポート機能、AI機能など、自社の運用に必要な項目をまず洗い出します。

次にこれらの機能を、すぐに使い始めたいものと、運用が定着してから活用したいものに分けます。優先度を整理したうえで候補製品の機能と照らし合わせれば、過不足を見極めやすくなります。使わない機能まで含めた高価格帯のプランは、運用負担と費用を押し上げる要因です。

さらに、半年後や1年後を見据えた運用像を踏まえて選定すれば、無駄のない構成に近づき、運用開始後の追加コストや乗り換えのリスクも抑えやすくなります。

連携できるツール

既存の業務ツールと連携できるかは、担当者が1画面で業務を完結できるかを左右する主要な選定基準です。連携が乏しいと、担当者がツール間を行き来して手動で情報を探す運用が残ってしまいます。連携の可否だけでなく、標準機能としての連携かAPI経由の開発が必要か、どの料金プランで使えるかまで確認します。

ビジネスチャットツール

社内向けでは、Microsoft TeamsやSlackから社員がそのまま問い合わせ・申請できるかが定着を左右します。確認したいのは、チャットからのチケット起票の可否、通知が双方向に届くか、チャット上でボットによる自己解決まで完結できるか、そしてどのプランで利用できるかです。

CRM

社外向けでは、CRMとの連携により、顧客情報や購買履歴を参照しながらの応対が1画面で完結します。自社で利用中のCRMが標準連携の対応リストに含まれるか、顧客データ参照の範囲は閲覧のみか書き戻しまで可能か、同期の方向と頻度はどうかを確認します。

申請ワークフローシステム

社内向けでは、問い合わせから稟議・経費精算・入退社手続きなどの申請にそのままつなげられる動線が、バックオフィス運用の効率を左右します。社員はFAQで自己解決できないときも、ヘルプデスクツールから必要な申請フォームへ進めます。申請ステータスをチケット管理と一元化できれば、対応の進捗が追いやすくなり、申請の停滞も防ぎやすくなります。なお、社外向けカスタマーサポートでは申請ワークフローとの連携は基本的に不要です。

AI・自動化機能の実用性

AI機能は搭載の有無ではなく、自社の業務・データで実用になるかを見極めることが重要です。回答の精度や日本語対応の質、カスタマイズできる範囲は、無料トライアルで実際に試して確認します。

あわせて確認したい観点が2つあります。1つは、自社のFAQ・ナレッジの整備状況で精度が出るかです。ナレッジが未整備のままでは誤答が多発し、現場がAIを使わなくなる失敗につながります。もう1つはAI機能の課金体系です。席数課金への追加アドオンか、AIの解決件数や利用量に応じた従量課金かで総額が大きく変わるため、見積もり時に自社の問い合わせ量を前提とした総額で比較します。

AI・自動化機能を実務に組み込めれば、サポート担当者は判断が必要な対応に集中でき、応答スピードの向上と現場の負担軽減を同時に狙えます。

操作性・現場スタッフの使いやすさ

ヘルプデスクツールは現場のサポート担当者が日常的に使うため、操作画面の見やすさや動作のスムーズさが運用定着とサポート品質の両方に直結します。画面構成のわかりやすさ、必要な情報へのアクセスのしやすさ、よく使う機能の配置などが評価の対象です。

日本語UIの完成度、ヘルプドキュメント、ベンダーが提供する学習コンテンツまで含めて確認します。あわせて重要なのが、現場の運用担当者が自力で設定を変更できるか、という自走性の観点です。ベンダーに依頼しないと設定を変えられない製品は、運用の改善が止まりやすくなります。機能の多さよりも、現場が使いこなせて定着するかが実際の決め手になります。

無料トライアル期間中に現場のスタッフが実際に触れて意見を集めれば、導入後の習熟期間を短くしながら、現場の抵抗感や運用定着の遅れも抑えやすくなります。

セキュリティとアクセス権限の管理

ヘルプデスクツールは顧客や社員の情報を扱うため、セキュリティとアクセス権限の管理機能は、選定時の確認が欠かせない独立した項目です。

確認したいのは、シングルサインオン(SSO)への対応(SAMLなど標準方式に対応しているか)、役割ごとのアクセス権限設定、監査ログ、IP制限、データの暗号化、ISO 27001などの認証取得状況です。SSOがID基盤と連動していれば、退職処理と同時にアクセスを止められ、アカウントの削除漏れを防げます。

社内利用では、ナレッジやチケットの閲覧権限を部門・役職単位で制御できるかも必須要件になりやすい項目です。人事・経理など機微な情報を扱う部門の問い合わせが、権限のないメンバーから見えない設計にできるかを確認します。社外向けでは個人情報保護の観点、社内向けでは社内セキュリティポリシーへの適合が確認事項になります。

サポート体制と移行支援

ベンダーのサポート体制と移行支援の充実度は、運用開始までの負担と定着を左右します。

サポート体制では、問い合わせ窓口の対応時間や日本語対応の有無、導入時のトレーニングや運用支援の内容を比較します。導入・構築時や障害時に伴走してもらえる体制を選定条件にする組織もあり、支援が不足したまま導入を進めて稼働に至らなかったというケースも実際にあります。

移行支援では、メールやExcel、既存のヘルプデスクシステムから過去のチケット履歴やFAQを引き継ぐ手段を確認します。乗り換えの場合は、既存の設定・履歴・コンテンツを新しいツールで再現できるかが判断を左右するため、移行用のツールやベンダーの移行支援サービスの有無まで見ておくと安心です。

料金体系と費用相場

料金は月額の安さではなく、課金体系の型と総額で比較することが重要です。ヘルプデスクツールの料金は、利用者数(席数)に応じた課金、機能階層ごとのプラン、AI機能やオプションのアドオン・従量課金の組み合わせで決まります。

費用相場には大きな幅があります。本記事で紹介する製品でも、無料プランを持つ製品や1ユーザー月額数百円の低価格帯から、1ユーザー月額数十ドル規模の海外SaaS、月額数万円からの固定料金型までさまざまです。公開されている基本料金だけでなく、オプション機能、API利用、シングルサインオン、追加チャネルなどの追加費用も合わせて見積もります。

見落としやすい落とし穴は、必要な機能が上位プランに集中しているケースと、席数の増減にプラン変更で追随できないケースです。将来の人員計画も踏まえ、プランを柔軟に切り替えられる製品を選んでおくと、規模拡大時の移行作業を避けられます。小規模な組織であれば、最小構成で始めて効果を確認しながら段階的に広げる進め方が、費用対効果の判断をしやすくします。

【2026年版】ヘルプデスクツールおすすめ17選を比較

ここからは、おすすめのヘルプデスクツール17製品を4タイプ別に比較します。まずは特徴・無料トライアル・料金を一覧表で確認し、続く個別紹介で気になる製品の詳細を確認してください。

製品名

特徴

無料トライアル

料金

Zendesk

AI機能と多チャネル統合で社内外の問い合わせに対応

あり

月額:$19〜/エージェント ※年払い・カスタマーサービスプランの場合
初期費用:なし

楽楽自動応対(旧:メールディーラー)

メール共有・問い合わせ管理に特化した国産システム

あり

月額・初期費用:要問い合わせ

Freshdesk

海外SaaSで多機能、コストを抑えて始めやすい

あり

月額:$19〜
初期費用:要問い合わせ

Re:lation

メール対応に強い国産ツール、属人化を防止

あり

月額:15,000円〜
初期費用:要問い合わせ

メールワイズ

サイボウズ製で低コスト、メール共有に特化

あり

月額:600円〜/ユーザー
初期費用:0円

Tayori

フォーム・FAQ・アンケートを手軽に作成可能

あり

月額:3,800円/3名まで〜(フリープランあり)
初期費用:0円〜

Helpfeel

FAQ検索に特化、独自の検索技術で自己解決を促進

要問い合わせ

月額・初期費用:要問い合わせ

PKSHA FAQ

FAQ管理に特化、自社開発AIの日本語検索に強み

要問い合わせ

月額・初期費用:要問い合わせ

OfficeBot

社内向けAIチャットボット、Microsoft 365連携に強み

要問い合わせ

月額・初期費用:要問い合わせ

AI-FAQボット

FAQチャットボット、質問の揺れを学習し精度が向上

あり

月額:30,000円〜
初期費用:要問い合わせ

ChatPlus

チャットボットと有人チャットを低コストで運用

あり

月額:1,500円〜/1アカウント ※年払いの場合
初期費用:0円

Jira Service Management

開発チームとの連携を軸に社内IT運用を支援

あり

月額:0円〜
初期費用:要問い合わせ

ServiceNow

大企業のITサービス運用全体を統合管理

要問い合わせ

月額・初期費用:要問い合わせ

Freshservice

ITSMとヘルプデスク機能をバランスよく搭載

あり

月額:$19〜
初期費用:要問い合わせ

LMIS

国産ITSM、ITIL準拠で日本企業の運用に適合

要問い合わせ

月額:120,000円〜/25ユーザー〜 ※年契約の場合
初期費用:300,000円

Salesforce Service Cloud

顧客情報と問い合わせ対応を一元管理

あり

月額:3,000円〜/ユーザー
初期費用:要問い合わせ

HubSpot Service Hub

マーケ・営業と連携、顧客対応を一気通貫で運用

あり

月額:840円〜/シート ※年払いの場合(無料ツールあり)
初期費用:プランにより導入支援費が必須

汎用型:チケット管理を中核に、社内・社外の問い合わせ対応を1つの基盤で扱えるタイプです。窓口の集約と対応の仕組み化を進めたい組織に向いています。

1. Zendesk

Zendeskは、ヘルプデスクツールとしても活用されているクラウド型のカスタマーサービスソリューションで、社内外の両用途に対応する汎用型の代表的な製品です。世界10万社以上で利用されており、メール、電話、チャット、SNSなど多様なチャネルからの問い合わせを1つの画面で一元管理できます。ステータス管理や担当者の自動振り分け、AIによる問い合わせ内容の自動分類により、対応漏れの抑止と応対スピードの底上げにつながります。

AI機能は、問い合わせに自律的に回答するAIエージェント、返信草案や要約で担当者を支えるアシスタント機能、応対品質の分析までを揃えています。FAQサイトやナレッジベースのノーコード構築、多言語対応、既存のCRM・チャットツールとの連携にも対応しており、社外向けのカスタマーサポートから社内向けのITヘルプデスクまで、組織の規模や業種、成長フェーズに合わせて使い続けられる柔軟さと拡張性が強みです。

機能と特徴

料金

無料トライアル

・マルチチャネル一元管理
・AI自動分類で応対効率化
・ナレッジベースのノーコード構築
・1,800以上のアプリと連携
・社内・社外問い合わせ両対応

月額:$19/エージェント(Support Teamプラン)
$55/エージェント(Suite Teamプラン)
$115/エージェント(Suite Professionalプラン)
※それぞれ年払いの場合
初期費用:なし

あり

Zendeskを14日間無料で試す

2. 楽楽自動応対(旧:メールディーラー)

楽楽自動応対は、国内で幅広く導入されているメール共有・問い合わせ管理システムで、ヘルプデスクツールとしても活用されています。メール、電話、チャット、LINEなどの多様な問い合わせ窓口を1つの画面で扱える点が特徴です。

中でもメール対応の効率化に強みがあり、未対応・対応中・対応完了のステータス管理や担当者の自動振り分けによって、対応漏れや二重返信の抑止に効果があります。さらに、AIが返信文の下書きを作成する機能や、CRMやECモールなど外部システムとの連携も含まれており、応対品質と作業効率の底上げを後押しします。

メール対応量が多い業務や、複数担当者での共有運用を重視する部門に適しているでしょう。

機能と特徴

料金

無料トライアル

・国産のメール共有・問い合わせ管理システム
・メール・電話・LINEなどを一元化
・ステータス管理で対応漏れ防止
・AIで返信文を自動生成
・CRMや外部システム連携

月額・初期費用:要問い合わせ

あり

出典: 楽楽自動応対

3. Freshdesk

Freshdeskは、複数チャネルの問い合わせを一元管理しながら、業務の自動化まで対応できるクラウド型のカスタマーサポートツールです。メール、電話、チャット、SNS、LINE、Slack、Teamsなどからの問い合わせをチケットとして集約でき、社内向けでも十分に利用できます。

自動振り分けや優先度設定、SLA管理によって、対応漏れの防止やチーム内での二重対応を抑える運用が進められるでしょう。過去のチケット履歴をもとに優先度の自動付与や返信文の下書きを行うAI機能「Freddy AI」も用意されている点がポイントです。複数チャネルからの問い合わせを集約しながら、業務自動化で運用負荷を抑えたい部門で力を発揮します。

機能と特徴

料金

無料トライアル

・複数チャネル統合チケット管理
・自動振り分けと優先度設定
・SLA管理で対応期限を見える化
・Freddy AIで応対支援
・FAQ・ナレッジベース構築

月額:
Growth:$19/1エージェント
Pro:$55/1エージェント
Enterprise:$89/1エージェント
※年払いの場合
初期費用:要問い合わせ

あり

出典: Freshdesk

4. Re:lation

Re:lationは、ECモールやSNSを含む複数チャネルに対応した問い合わせ管理ツールです。メール、電話、チャット、LINE、SMS、楽天やYahoo!ショッピングなど、さまざまなチャネルを1つの画面で一元管理できるため、複数のツールを使い分ける必要がありません。

ステータス管理と、二重対応を防ぐロック機能や承認機能によって、対応漏れや二重返信の抑止に役立ちます。さらに、AIによる返信文案の生成や、FAQ・チャットボットを活用した自動応答にも対応しています。メール・電話・LINE・ECモールなど、多様なチャネルからの問い合わせを取りこぼしなく集約でき、チーム全体の対応品質を一定に保てるでしょう。

機能と特徴

料金

無料トライアル

・マルチチャネル一元管理
・楽天・Yahoo!などEC連携
・ステータス管理と承認機能
・AIで返信案・要約を生成
・二重返信防止ロック機能

月額:15,000円〜
初期費用:要問い合わせ

あり

出典: Re:lation

5. メールワイズ

メールワイズは、低価格帯で導入できるメール共有システムです。共通メールアドレス宛の問い合わせを複数の担当者で共有でき、誰が何を対応しているかが一目で分かるため、対応漏れや二重対応を抑えられます。

メールに加えて電話履歴や訪問履歴も同じ画面に記録でき、対応データを集計してグラフ化するレポート機能なども備わっています。同じサイボウズ製のkintoneと連携することで、顧客情報や対応履歴を集めたCRM的な運用にも広げられ、メール対応と顧客情報をまとめて扱えるようになります。低コストでチームのメール対応を分担しながら、対応漏れや属人化の負担を減らせます。

機能と特徴

料金

無料トライアル

・低価格帯で導入可能
・メール共有で属人化解消
・ステータス管理で漏れ防止
・電話・訪問履歴も記録
・kintone連携でCRM運用

月額:
スタンダードコース:600円/ユーザー
プレミアムコース:1,800円/ユーザー
初期費用:0円

あり

出典: メールワイズ

6. Tayori

Tayoriは、フォーム・FAQ・AIチャットボット・アンケート・チャットの5つの機能を1つにまとめたカスタマーサポートツールです。お問い合わせフォームをノーコードで作成でき、フォームから届いた問い合わせは「未対応」「対応中」「保留中」「対応済み」のステータスで管理できます。

FAQ機能は社外向けの公開FAQだけでなく、社内マニュアルや総務・情シス向けの社内問い合わせ対応にも幅広く使えます。アンケートや有人チャット、AIチャットボットも備わっているため、ヘルプデスクに必要な機能を1つのツールへ集約しやすく、複数ツールを使い分ける運用負荷の軽減にもつながるでしょう。

機能と特徴

料金

無料トライアル

・フォーム・FAQ・チャット統合
・フォームをノーコード作成可能
・アンケート結果を自動グラフ化
・FAQ・ヘルプページ構築
・有人チャットで顧客対応

月額:
フリープラン:0円/1名
スタータープラン:3,800円/3名まで
プロフェッショナルプラン:11,980円/10名まで
エンタープライズプラン:25,400円/30名まで
初期費用:
スタータープラン・プロフェッショナルプラン:無料
エンタープライズプラン:50,000円

あり

出典: Tayori

FAQ・チャットボット特化型:FAQやチャットボットで自己解決を促し、問い合わせ件数そのものを減らすタイプです。チケット管理は主機能ではないため、汎用型と併用して問い合わせ削減を強化する使い方が中心になります。

7. Helpfeel

Helpfeelは、特許技術「意図予測検索」を活用したFAQシステムです。ユーザーが入力した曖昧な表現や誤字、長文の質問からでも意図を読み取り、適切なFAQ記事を素早く表示できます。顧客向けの公開FAQと、情シスや総務などの社内ヘルプデスクのナレッジ検索のどちらにも活用でき、自己解決の促進やサポート担当者の業務負担軽減につながります。

さらに、生成AIによるFAQコンテンツの作成や、ユーザーの検索キーワード・回答到達率・解決率を可視化するレポート機能も利用可能です。ユーザーや社員がFAQから自身で答えにたどり着ける範囲を広げ、有人対応が必要な問い合わせやトラブルに担当者が集中できる体制を組めるでしょう。

機能と特徴

料金

無料トライアル

・特許技術の意図予測検索
・曖昧な表現・誤字に対応
・顧客向け・社内向け両対応
・生成AIでFAQドラフト作成
・検索ログ分析で改善支援

月額・初期費用:要問い合わせ

要問い合わせ

出典: Helpfeel

8. PKSHA FAQ

PKSHA FAQは、顧客・社内・オペレーター向けなどといった対象ごとにFAQサイトを切り替えて運用できるFAQ管理プラットフォームです。

約7万語の概念知識と1,200万語の言語辞書を備えた検索エンジンを搭載しており、自然な表現でも目的のFAQを素早く見つけやすくなります。検索ヒット率やカテゴリ別解決率を分析できる機能も搭載されており、改善すべきFAQの特定や運用見直しの手がかりが得られるでしょう。

また、CRMやチャットボットなど外部システムとのAPI連携にも対応している点が、社内外の幅広い運用を支える理由です。社内・社外の問い合わせ窓口にFAQによる自己解決を組み込むことで、単純な問い合わせ件数を減らし、担当者の負担軽減にもつながります。

機能と特徴

料金

無料トライアル

・概念7万語・1200万語辞書
・日本語の表記ゆれに対応
・社内・社外サイトを用途別に
・FAQ利用状況の分析機能
・CRM・チャットボットと連携

月額・初期費用:要問い合わせ

要問い合わせ

出典: PKSHA FAQ

9. OfficeBot

OfficeBotは、既存の社内資料を登録するだけで運用を始められるAIチャットボットです。生成AIが、社内規定や業務マニュアル、FAQ、Webサイトなどから関連情報を検索し、質問の意図に合わせて回答を生成します。

OfficeBotがほかのチャットボットと異なるのは、PDFや画像、スキャンした紙資料の文字認識にも対応しているという点です。テキスト化されていない資料まで検索対象に取り込めるため、社員が自己解決できる範囲が広がります。社内問い合わせをチャットボットで一次受けしながら、担当者が有人対応の必要な複雑な業務に時間を割けるようになるでしょう。

機能と特徴

料金

無料トライアル

・社内向けヘルプデスクツール
・社内資料を登録するだけで運用
・生成AIを活用した回答提案
・PDF・画像・紙資料も読取
・社内データを安全に運用できる

月額・初期費用:要問い合わせ

要問い合わせ

出典: OfficeBot

10. AI-FAQボット

AI-FAQボットは、Microsoft TeamsやSlackなど普段使いのビジネスチャットから直接質問できるFAQチャットボットです。

Excelで作成したQAデータをアップロードするだけで運用を始められ、事前のAI学習作業は必要なく、短期間で利用を開始できます。独自技術「言葉の揺れの自動学習」により、初出の単語が出てきても繰り返しのやり取りで回答精度が上がっていく仕組みも備えています。

人事・総務などの社内ヘルプデスクから、サポート窓口やコールセンターまで活用されている製品です。さらに、社員が普段のチャットツール上で問い合わせを完結できるため、ヘルプデスク窓口を探す手間や担当者の応答負担を抑えやすくなります。

機能と特徴

料金

無料トライアル

・Teams・Slackと連携
・ExcelでQAデータを管理
・事前学習なしで短期導入
・言葉の揺れを自動学習
・問い合わせ受付から回答までワンストップ

月額:
1〜100問:30,000円
101〜200問:40,000円
201〜300問:50,000円
以降100問ごとに月額10,000円加算(1,000問まで。1,001問以上は要問い合わせ・最大3,000問)
初期費用:要問い合わせ

あり

出典: AI-FAQボット

11. ChatPlus

ChatPlusは、有人チャットとAIチャットボットの両方を1つのツールで運用できるチャットサポートツールです。登録したQ&Aや社内ドキュメントを参照しながら独自AIが回答を組み立てるため、事実に基づいた応答を維持しやすくなります。

チャットボットで対応しきれない問い合わせは有人チャットへ切り替えられ、チケット(メール)機能にも対応しており、問い合わせ履歴を一元管理しやすい点も特徴です。カスタマーサポートだけでなく、Web接客や社内ヘルプデスクなど幅広い場面で活用できる機能が用意されています。

営業時間外も含めた問い合わせ受付から有人対応への切り替えまでを1つのツールで完結できるため、問い合わせ対応のスピード向上にも役立ちます。

機能と特徴

料金

無料トライアル

・有人チャットとAIを併用
・Q&Aや自社データから回答
・自社データ参照で誤回答を抑制
・低価格帯で導入可能
・問い合わせ一元管理

月額:
ミニマム:1,500円/1アカウント
ビジネスライト:9,800円/2アカウント
プレミアム:28,000円/5アカウント
AIライト:50,000円/5アカウント
オートAI:80,000円〜/5アカウント
※年払いの場合
初期費用:0円

あり

出典: ChatPlus

ITSM特化型:ITILに沿ったIT運用の標準化・統制を進めたい組織向けのタイプです。想定規模や導入ハードルは製品によって差が大きいため、自社の体制に合う水準の製品を選びます。

12. Jira Service Management

Jira Service Managementは、ITIL準拠のITSMツールです。リクエスト管理、インシデント管理、問題管理、変更管理、資産管理などのITSMに必要な機能を1つのシステムで扱えます。

SLAが組み込まれており、SLA目標を作成して期日や優先順位を可視化できるため、対応漏れを防ぎやすい仕組みです。SlackやMicrosoft Teamsとのチャネル連携にも対応しており、問い合わせ内容や対応状況を関係部署へ共有しやすくなります。情シスや開発・運用部門への問い合わせ・依頼の対応をプラットフォーム上で集約しながら、ITサービス品質の底上げに役立つでしょう。

機能と特徴

料金

無料トライアル

・ITIL準拠のITSMツール
・リクエスト・インシデント管理
・SLAで期日と優先順位を管理
・Slack・Teamsと連携
・開発と運用の連携を強化

月額:
Free:0円/3エージェントまで
Standard:2,732円/エージェント
Premium:7,022円/エージェント
Enterprise:要問い合わせ
初期費用:要問い合わせ

あり

出典: Jira Service Management

13. ServiceNow

ServiceNowは、ITILに準拠したITSMプラットフォームです。インシデントや問題、変更、サービスリクエスト、資産まで、ITSMの中心プロセスを1つの基盤に集約しながら、AI・機械学習の支援で対応スピードを引き上げられます。

AIエージェントが定型処理を自動でこなし、案件の振り分けや次の対応提案まで担うため、サービス復旧の早期化や同じ事象の再発抑止につながる構造です。AI検索とエージェント機能を組み込んだモバイル対応の社内ポータルが用意されており、社員は時間や場所を問わずITサポートにアクセスできます。

ITに関わる業務全般を1つの基盤にまとめて運用したい大規模組織に適した選択肢といえるでしょう。

機能と特徴

料金

無料トライアル

・インシデント・問題・変更管理
・コアITプロセスを自動化
・AIエージェントで業務効率化
・モバイル対応のサービスポータル
・HR・財務・調達にも展開

月額・初期費用:要問い合わせ

要問い合わせ

出典: ServiceNow

14. Freshservice

Freshserviceは、社員の入退社時のPCやSaaSアカウントの手配までサービスカタログから完結できるクラウド型ITSMツールです。IT資産管理(ITAM)とCMDBが組み込まれており、社内の端末やソフトウェア、SaaSアカウントの利用状況を一元的に把握できます。

また、Microsoft TeamsやSlack、メールから届く社内問い合わせをチケットとして集約し、SLAやワークフロー設定によって担当者へ自動で振り分けます。ノーコードで設定を変更できる使いやすさも、Freshserviceの大きなポイントです。サービスカタログとIT資産管理の連動により、社員の入退社や端末手配にかかる情シスの工数を軽減できるでしょう。

機能と特徴

料金

無料トライアル

・ITIL準拠のサービスデスク
・Freddy AIで自動分類
・ノーコードでワークフロー構築
・マルチチャネル対応
・サービス管理を統合

月額:
Starter:$19/1エージェント
Growth:$49/1エージェント
Pro:$99/1エージェント
Enterprise:要問い合わせ
初期費用:要問い合わせ

あり

出典: Freshservice

15. LMIS

LMISは、Salesforceを基盤に開発されたITIL準拠のサービスマネジメントプラットフォームです。ITILのプロセスが標準で備わっており、ヘルプデスク業務や作業、IT資産の情報をひとつの基盤にまとめて状況を見える化できます。

ChatGPTやGeminiなど複数の生成AIを用途に合わせて切り替えられるマルチLLMに対応しており、自社のセキュリティ要件に沿った形で運用に組み込めます。国産製品であり、企業ごとのオンラインセミナーや訪問サポートで導入後の定着まで支援してもらえる点も、LMISの特徴です。

大規模向けのITSM製品と比べるとサブスクリプション形式で導入を広げやすく、ヘルプデスク運用の標準化に段階的に取り組めます。

機能と特徴

料金

無料トライアル

・Salesforce基盤のITSM
・業務・作業・資産を一元化
・マルチLLMで生成AI活用
・個社ごとの定着支援あり
・スモールスタート可能

月額:
LMIS 25ユーザー:120,000円/25ユーザーから ※年単位契約
LMIS ユーザー追加:4,800円/1ユーザー ※初年度は月割り・追加時の初期費用なし
初期費用:
LMIS 25ユーザー:300,000円

要問い合わせ

出典: LMIS

CRM統合型:顧客データと問い合わせ対応を一体で扱い、営業・マーケティングとの連携を重視するタイプです。社外向けの顧客接点を強化したい企業に向いています。

16. Salesforce Service Cloud

Salesforce Service Cloudは、カスタマーサービス向けのCRMソリューションです。電話、メール、チャット、SNSなど複数チャネルからの問い合わせを1つの画面で受け付け、過去の購買履歴や問い合わせ履歴を担当者が一目で把握できます。

1画面に対応に必要な情報とAIの提案がまとめられており、案件のスピード解決を後押しする設計です。Sales CloudなどSalesforce製品と組み合わせることで、営業時の顧客情報や対応履歴もあわせて参照しやすくなります。営業から顧客対応まで一貫した文脈で対応できるため、顧客一人ひとりに合わせたパーソナライズ対応を進めやすくなるでしょう。

機能と特徴

料金

無料トライアル

・カスタマーサービス向けCRM
・複数チャネルを一元管理
・過去履歴を1画面で表示
・AIで返信案を自動生成
・Slack連携

月額:
Starter Suite:3,000円/ユーザー
Pro Suite:12,000円/ユーザー
Enterprise:21,000円/ユーザー
Unlimited:42,000円/ユーザー
Agentforce 1サービス:66,000円/ユーザー
初期費用:要問い合わせ

あり

出典: Salesforce Service Cloud

17. HubSpot Service Hub

HubSpot Service Hubは、CRM機能を含むカスタマーサービス向けプラットフォームです。グローバルで利用されており、規模やフェーズを問わずカスタマーサービス体制を立ち上げられます。無料ツールから始められる点も特徴です。

メールやチャット、フォームなど複数のチャネルから届く問い合わせをチケットとして集約し、AIによるチケットの要約や推奨返信文の提案も活用できます。Marketing HubやSales HubといったHubSpotの他製品とシームレスに連携できる点も、ヘルプデスクツールとしての大きなポイントです。マーケティング・営業・カスタマーサービスの各部門で同じ顧客データを共有しながら、問い合わせ対応の幅を広げられます。

機能と特徴

料金

無料トライアル

・HubSpot CRM搭載
・メール・チャットなどを集約
・AIでチケット要約・返信
・他のHub製品と連携
・高度なSLA管理機能

月額:
無料ツール:0円
Starter:840円/シート
Professional:10,800円/シート
Enterprise:18,000円/シート
※年払いの場合
初期費用:Professionalは180,000円、Enterpriseは420,000円の導入支援費が必須

あり

出典: HubSpot Service Hub

ヘルプデスクツールの導入ステップ

ヘルプデスクツールの導入効果は、検討段階から運用開始までの進め方に左右されます。要件整理が曖昧なまま進めると、機能不足や運用負荷の増大、現場での定着不良といったトラブルにつながりかねません。あらかじめ全体の流れを把握しておけば、検討段階での判断基準のブレや、運用開始後の手戻りも抑えられます。

ここからは、ヘルプデスクツールの導入ステップを6つに整理して解説します。

1. 現状の問い合わせ業務と課題の棚卸し

導入を成功させる最初のステップは、現状の問い合わせ業務と課題の棚卸しです。過去半年から1年程度のデータを参照しながら、問い合わせ件数や傾向、種別、利用チャネル、対応時間帯、担当者の配置、現行のエスカレーションフローなどを書き出します。

現場で発生している対応漏れや二重対応、特定担当者への業務集中、ナレッジが共有されない状況なども合わせて言語化します。管理画面のレポートだけでは見えにくい運用上の困りごとは、現場のサポート担当者や管理者へのヒアリングも交えて整理します。

棚卸しでまとめた情報は、次のステップで要件を固める際の判断軸となり、必要な機能や運用体制の優先順位を判断しやすくなります。

2. 必要な機能・連携先の要件整理

ヘルプデスクツールに求める要件を、棚卸しした内容をもとに具体化します。

チケット管理、ステータス管理、マルチチャネル対応、ナレッジ・FAQ、AI機能、レポート機能などから、自社で本当に必要な機能を絞り込みます。また連携先として、CRMやチャットツール、Microsoft 365、基幹システムなど、現行のシステム環境を踏まえた洗い出しも忘れないようにします。

その際は、必須機能と望ましい機能、対応すべき連携先と任意の連携先を分けて、運用開始時に外せない要件から優先度をつけます。要件を文書化しておけば、ベンダーへの問い合わせや比較検討の場面で判断軸として活き、社内関係者との合意形成にも使えます。

3. チケット管理ルール・エスカレーションフローの設計

整理した要件をもとに、チケット管理ルールとエスカレーションフローを設計します。ステータス区分や問い合わせ種別、優先度、担当者の割当ルール、SLAの目標値などが主な項目です。

エスカレーションフローでは、一次担当者では判断できない案件を上位に引き継ぐ基準を定めます。返金や補償など担当者の権限を超える判断が必要な案件や、一次対応で解決できない技術的な案件のほか、カスタマーハラスメントと判断される発言、過去の上席対応案件への再問い合わせなどが、エスカレーション検討の代表的なきっかけです。SLAの目標値は、緊急度や優先度ごとに段階を分け、初回応答までの時間を1時間以内や1営業日以内などに設定する形が一般的です。

あわせて設計したいのが、受付窓口の一本化と社内周知です。従来のメールや口頭、電話の割り込み依頼が並存すると、チケット化されない問い合わせが残り、ツールを入れても業務の見える化が進みません。「問い合わせはここから」という受付経路を決めて全社に周知し、例外経路を減らすことが定着の土台になります。

4. 複数ツールの比較・トライアル実施・決定

整理した要件と機能比較表を突き合わせて、候補ツールを2〜3製品程度に絞り込みます。機能・料金体系・無料トライアル期間・対応チャネルなどが、候補絞り込みの主な判断材料です。絞り込んだ後は無料トライアル期間を活用し、実際の操作感や運用負荷を確かめます。

現場の担当者による使い勝手の検証、既存ツールとの連携テスト、レポート機能の出力確認などをトライアル中に済ませておきます。加えて、ベンダーのサポート対応速度や提案内容の質、トライアル中の問い合わせ対応の丁寧さなども比較時の確認ポイントです。複数の評価軸で点数化し、現場と管理者の合意を取りながら最終決定に進みます。

5. データ移行計画とカットオーバー設計

既存データの移行や、旧システムからの切り替えを伴う導入では、データ移行計画とカットオーバー設計が必要になります。

対象になるのは、過去のメールやチャット履歴、Excel台帳、旧システムのチケットなどです。移行範囲の決定、テスト移行、本番カットオーバー(新システムへの切り替え)の日時設定などを計画に盛り込みます。過去何年分のデータを残すかを決め、不要な情報を整理してから移すと、作業の負担を減らせます。

テスト移行は、本番の一部のデータを先に動かして、件数の一致や添付ファイルの整合性を確認する工程です。旧システムで受付・入力を続ける並行運用は、データの分散や二重入力につながりやすいため、原則として避けるのが望ましいでしょう(過去データを閲覧専用で残すことは問題ありません)。

6. 運用開始後のナレッジ蓄積とPDCA

運用開始後は、対応事例や解決方法、よくある問い合わせのパターンが日々積み上がります。これらをFAQや対応テンプレート、ナレッジベースに反映させ、サポート担当者がいつでも参照できる形にまとめていきます。情報をすぐに引き出せる状態を整えると、属人化を防ぎながら対応品質も底上げできます。

ナレッジの蓄積は、AI機能の回答精度を支える土台でもあります。AIを有効化する前に頻出質問のナレッジを整え、有効化後は回答ログを見ながらナレッジを改善する循環を作れば、AIの対応範囲を安全に広げられます。

さらに、月次や四半期で問い合わせ件数やCSATスコアを振り返り、担当者からの声と合わせて運用を見直します。定着までは、使いにくい操作や負担感の声を拾い、設定や対応ルールを微調整していきます。データに基づく改善を重ねるほど、サポート品質と担当者の納得感の両方が育っていきます。

ヘルプデスクツール導入でよくある失敗と対策

ヘルプデスクツールの導入失敗は、定着・ナレッジ・AIの3つに類型化でき、いずれも事前の設計で防げます。ここでは、現場で実際に起きやすい3つの失敗パターンと対策を紹介します。

旧運用と併存して定着しない

最も多い失敗は、ツールを導入しても旧来のメール・Excel運用が並存し、二重管理になるパターンです。現場が使い慣れた手段に戻ってしまう、受付経路が一本化されていない、管理側だけがツールを見ている、といった状態では、チケット化率が上がらず導入効果が見えません。

対策は3つあります。受付窓口を一本化して全社に周知すること、現場の使いやすさを重視して製品を選ぶこと、そして一部門でのスモールスタートで成功事例を作ってから展開することです。周知だけで旧経路が消えるわけではないため、移行期間中は旧経路に届いた問い合わせを新窓口へ転送してチケット化する運用もあわせて決めておくと、一本化が形骸化しません。段階導入であれば、現場の声を反映しながら運用を磨けるため、全社展開時の抵抗感も抑えられます。

ナレッジが更新されず陳腐化する

初期構築したFAQやナレッジが更新されずに陳腐化し、参照されなくなる失敗も頻出します。作成担当が曖昧なまま初期構築で力尽きてしまうケースや、日々の対応業務と切り離れた場所で更新フローが止まるケースが典型です。

対策の軸は、ナレッジ化を対応業務の流れに組み込むことです。解決したチケットからFAQ候補を起こす運用にすれば、現場の対応がそのままナレッジの種になります。あわせて、ナレッジの作成・更新にあてる時間を業務として正式に確保し、対応件数だけでなくナレッジへの貢献も評価に含めることが、更新が続く体制の条件になります。ルールの明文化だけでは、対応業務の合間に書く前提が変わらず、初期構築と同じ理由で止まってしまいます。AIによる記事ドラフト生成で作成負荷を下げる方法も有効です。

ナレッジ未整備のままAIを有効化して誤答が多発する

ナレッジが整っていない状態でAI回答を有効化すると、誤答が多発してAI機能ごと信頼を失う失敗につながります。参照元が不足したAIは答えられないか、不正確な回答を返します。一度「使えない」という印象が現場に広がると、再導入のハードルは大きく上がります。

対策は、頻出質問のナレッジを先に整備してから、AIの対応範囲を段階的に広げることです。AIの参照範囲を自社ナレッジに限定できる製品設定や、誤答時に有人へ引き継ぐ動線の確保も、リスクを抑える有効な手段になります。

ヘルプデスクツールならZendesk

Zendeskは、世界10万社以上が導入するサポート業務向けのクラウドプラットフォームです。マルチチャネル対応、AI機能、ナレッジ管理、レポート分析など、ヘルプデスクツールに必要な機能を幅広く備えており、社内ヘルプデスクとカスタマーサポートを1つの基盤で運用できます。ここでは、Zendeskの強みと導入事例を紹介します。

Zendeskの強み

ヘルプデスクの現場課題に対応するZendeskの強みを、4つの観点で整理します。

チケット管理とステータス可視化で対応漏れを防ぐ

Zendeskには、複数チャネルからの問い合わせを1つのチケットとして集約し、ステータスを可視化する仕組みが組み込まれています。

メール、電話、チャット、Webフォーム、SNSなどが、Zendeskで一元管理できる主なチャネルです。「新規」「オープン」「保留中」「解決済み」などの標準ステータスで、案件の進捗を一目で確認できます。業務に合わせたカスタムステータスも作成できるため、自社の対応フローに合わせた運用が組めるでしょう。

また、担当者の自動振り分けやSLAの目標値設定など、運用ルールに沿った進行管理機能も用意されています。管理者向けのダッシュボードでは、対応状況や問い合わせ件数の推移、担当者ごとの負荷をリアルタイムに把握でき、対応漏れの早期発見や負荷の偏りの是正に役立ちます。

ナレッジベースで自己解決を促進し問い合わせを削減

FAQサイトやナレッジベースをZendeskならノーコードで構築できます。記事の公開範囲を、全員向け・社内向け・特定の組織向けなどに細かく指定できる柔軟さが強みです。1つのナレッジベースから、社外向けの顧客FAQと社内向けのマニュアルの両方を運用できます。

AI機能を組み合わせれば、記事のドラフト作成や翻訳が自動化でき、運用の負担を抑えやすくなります。自己解決の利用が広がるほど、サポート部門に届く問い合わせ件数の削減も見込めるでしょう。自己解決率が高まれば、サポート担当者の負担軽減と顧客満足度の底上げの両方に効果が広がります。

AIが一次対応から品質管理までを支援

Zendeskは、応対プロセスの各段階を支えるAI機能を揃えています。

一次対応では、AIエージェントがナレッジを参照しながら定型的な問い合わせに自律的に回答し、解決まで完結させます。応対中の担当者には、返信文の下書き提案や類似チケットの要約、文章のトーン調整といった支援機能が働き、1件あたりの対応時間を短縮します。

さらに、問い合わせ内容の自動分類も強みのひとつです。目的の検出、使用言語の特定、感情分析をAIが行い、分類結果をもとに優先度の判定や担当者への自動振り分けが進みます。自動分類により、問い合わせ1件あたり30〜60秒の時間短縮が見込めるとされています。定型対応をAIが引き受ける分、担当者は判断が必要な複雑な案件と応対品質の維持に集中できます。

レポート機能で運営を継続的に改善

サポート業務の運営状況は、Zendeskのレポート機能で数値として追えます。チケット件数、応答時間、CSATなどが、追跡できる代表的な指標です。標準提供のダッシュボードでは、チケット数の推移や担当者ごとの稼働状況、未解決チケットの状況をまとめて確認できます。

自社の用途や運用方針に合わせて、ダッシュボードや指標を柔軟に組み替えたり、新規レポートを作成したりすることもできます。作成したレポートをメールで配信したり、共有リンクで関係者へ展開したりできる点も、社内共有や経営層への報告に役立つでしょう。データの変化を追い続ければ、改善の優先順位づけや施策の効果検証もスムーズに進められます。

導入事例

株式会社エイチームは、ゲームコンテンツや情報サイト、ECサイトなどを手がける総合IT企業です。グループ連結で1,125名を超える規模に成長するなか、専任の社内ヘルプデスクを置かない同社では、メール・チャット・口頭・電話と問い合わせ手段が分散し、一元管理や進捗の一覧表示ができないことがコーポレート部門の構造的課題でした。自部門宛以外の問い合わせを受けることも多く、対応の抜け漏れの防止が組織的な課題となっていました。

2020年8月に検討を開始した同社は、わずか2か月でZendeskの採用を決定します。テスト運用を経て2021年4月から本格利用を開始し、広報、人事、経理、総務などへの問い合わせ対応にZendeskを活用することで、社員の問い合わせ窓口の一本化が進みました。トリガ(条件に応じて処理を自動実行する機能)による自動振り分けや、件名から関連FAQが提示される仕組みも稼働し、対応品質とスピードの底上げが進んでいます。

より詳しい背景や効果は、下記ページからご覧ください。

Zendesk導入事例:株式会社エイチームグループ

よくある質問

ヘルプデスクツールの導入や運用に関する、よくある質問をまとめています。導入前に気になるポイントをご確認ください。

まとめ

ヘルプデスクツールは、社内外から届く問い合わせを集約・効率化しながら、対応漏れの防止や応対品質の均一化を後押しする手段です。導入後の成果につなげるには、自社の用途を整理し、汎用型、FAQ・チャットボット特化型、ITSM特化型、CRM統合型の中から目的に合うタイプを選ぶことが出発点となります。

製品を比較する際は、以下の観点を押さえておきましょう。

  • 自社の用途に合うタイプ(汎用型、FAQ・チャットボット特化型、ITSM特化型、CRM統合型)
  • 必要な対応チャネル(メール・電話・チャット・SNSなど)の網羅性
  • チケット管理・ナレッジ共有・AI機能などの機能性
  • 既存のCRM・社内ツールとの連携性
  • 料金プランと総コスト(無料プラン・トライアルの有無)
  • 導入支援・運用サポート体制

この記事で紹介したZendeskは、社内ヘルプデスクとカスタマーサポートを1つの基盤で運用できる製品です。AIエージェントによる自動応対や1,800以上のアプリ連携も活用できます。Zendeskには14日間の無料トライアルが用意されています。本記事の選定観点を念頭に、自社のサポート業務で操作感や運用イメージを実際に試してみてください。

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Zendesk編集部

Zendesk編集部は、CX(顧客体験)・カスタマーサポート・ヘルプデスク・コンタクトセンター・バックオフィス業務など、社内外のサポート領域の記事を扱っています。2007年の創業以来、世界中の企業で利用されてきたZendeskの事業知見と、毎年発行するCXトレンドレポートなどの自社調査などの情報発信をしています。問い合わせ対応、FAQ整備、AI活用といったテーマで、現場の運用担当者からシステム管理者、意思決定者まで業務に役立つ情報をお届けするため、比較・紹介記事では各社の公式情報、解説記事では業界調査や自社データなどを参照しています。

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