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社内問い合わせ対応へのAI活用とは?活用法・メリット・導入のポイントを解説

社内問い合わせ対応へのAI活用とは、従業員からの問い合わせや申請にAIで応じ、より速く解決する取り組みです。活用法と導入のポイント、国内事例を解説します。


Candace Marshall

Candace Marshall

プロダクトマーケティング担当バイスプレジデント(AI・オートメーション)

更新日 2026年10月9日

Two colleagues reviewing agentic AI capabilities on a laptop.

社内問い合わせや申請に手間がかかるほど、従業員の本来の業務は進まなくなります。福利厚生についての簡単な質問、ノートPCの故障、入社手続きの一つひとつが、複数のシステムや過去のやり取り、規程集を探し回る作業に変わってしまいます。探し回る手間が生産性を下げ、人事・総務・情報システム(情シス)の担当者は同じような問い合わせの対応に追われることになります。

従業員エクスペリエンス(EX:Employee Experience/従業員体験)向けのAIは、規程・マニュアル・FAQといった信頼できるナレッジと明確なワークフローに基づいていれば、この状況を変えられます。よくある質問に答え、従業員を担当する窓口へ案内し、複雑な問題は担当部門へ振り分けます。社内サポートの担当者から繰り返しの作業を取り除き、デリケートで人が直接対応すべき相談に時間を使えるようにもします。

この記事では、人事・総務・情シスなどバックオフィス部門の担当者に向けて、社内問い合わせ対応へのAI活用がどのように機能し、どこで最も価値を発揮し、適切な統制のもとでどう導入するかを解説します。AIアシスタントとAIエージェントが、人による対応の良さを残しながら、必要な情報にたどり着きやすくする方法も紹介します。

目次

社内問い合わせ対応へのAI活用とは

社内問い合わせ対応へのAI活用(AI for employee support)とは、人事・総務・情シスなどに届く従業員からの問い合わせや申請への対応(従業員サポート)にAIを使い、社内の問題をより速く解決するための取り組みのことです。AIアシスタント、AIエージェント、自動化、分析、生成AIを組み合わせて、従業員に素早く回答を示し、申請を案内し、複雑な問題は人事、総務、情シス、労務の担当者へ振り分けます。顧客向けのサポートと異なり、入社手続き、福利厚生、機器やアカウントの利用申請、社内規程についての質問、総務への申請といった社内向けの業務に焦点を当て、評価に関わる相談や労務上の案件などデリケートな場面では人が判断を担います。

バックオフィス(人事・総務・情シス)におけるAIの主な活用法

AIにより、社内問い合わせ対応は、届いた問い合わせに一件ずつ対応する形から、システムや部門の垣根を越えてより速く解決できる形へ変わりつつあります。人事・総務・情シスの各部門で、繰り返しの作業の自動化、信頼できる情報の提示、サポートのパーソナライズへのAIの活用が広がっています。

従業員の自己解決を支え、問い合わせに対応するAIエージェント

AIエージェントがあれば、従業員はよくある社内の問い合わせを解決し、申請を済ませられます。AIエージェントは、福利厚生についての質問に答え、有給休暇の規程を説明し、本人確認を経てパスワードをリセットし、機器のトラブルに対処し、問い合わせや申請を担当部門へ振り分けます。簡単な作業であれば最初から最後まで自ら処理するため、従業員が複数のシステムで進捗を確認して回る必要も減ります。

人事や情シスの担当者には、余裕が生まれます。定型的な問い合わせはセルフサービス(従業員による自己解決)で解決し、担当者はデリケートな問題や複雑な問題に向き合えます。従業員には使いやすく、社内の担当者には運用しやすいサポートになります。

入社手続きと人事事務の自動化

入社時には多くの小さな手続きがあり、そのどれもが、新入社員が会社に抱く第一印象を左右します。エージェント型AIは、給与情報の登録、税務関連の書類の提出、アカウントの発行、書類の回収、上長の承認までの作業をまとめて進められます。手作業のリマインドに頼る代わりに、ワークフローの自動化で処理を起動し、複数のシステムにわたる進捗を追跡できます。

事務作業が減り、入社後の手続きのばらつきが減ります。新入社員は、機器からシステムのアクセス権まで、必要なものをより早く受け取れます。各部門の担当者も、何が完了し、何が遅れ、何が抜けているかを把握しやすくなります。

一人ひとりに合わせた学習とAIによる人材育成

日々の問い合わせ対応から一歩広げると、AIは従業員の成長も支えられます。職種、スキル、キャリアの目標、最近のサポートのやり取りに合わせて研修を提案する使い方です。たとえば、管理職になる従業員には、リーダーシップの教材、コンプライアンス研修、コーチングが候補に挙がります。

AIを使った学習ツールは、進捗を追い、スキルの不足を継続的に把握することもできます。人事と管理職は、どのような人材育成が必要かをつかみやすくなります。従業員は自分に合った学習計画を持ち、会社は社内での異動・登用やリスキリングの仕組みを強化できます。

AIによるナレッジ管理とワークフローの連携・実行

社内問い合わせ対応は、正確で見つけやすいナレッジに支えられています。AIを活用したナレッジ管理の仕組みは、関連する規程を提示し、規程やマニュアルなどの長い文書を要約し、社内の手続きを案内できます。人事・総務・情シスの情報をつないで、重複する情報や矛盾する回答を減らすことも可能です。

ワークフローの連携・実行では、ナレッジを示すだけで終わらせず、AIが次の手順を提案し、作業を起動し、承認を回し、連携するシステムをまたいで処理を実行します。ナレッジは、参照するだけの資料から、解決までの具体的な道筋に変わります。

予測分析と先回りの社内サポート

AIは、人員やサポートのデータを分析し、手作業の集計では気づきにくい傾向を明らかにします。問い合わせ件数の増加、繰り返し起きる入社手続きの遅れ、エンゲージメントの傾向、離職のリスク、サポートのボトルネックを、部門や拠点単位の傾向として検知します。分析結果から、責任者は従業員がどこで手間取っているかをより明確に把握できます。

状況が見えれば、小さな問題が大きくなる前に手を打てます。人事は規程を見直し、情シスはリソースを調整し、総務はワークフローを改善できます。先回りのサポートは、従業員エクスペリエンスを高め、人員計画の精度も上げます。

社内問い合わせ対応をAIで効率化する5つのメリット

AIを使えば、社内サポート(従業員サービス)は、どこに聞けばよいか迷う体験から、解決までの道筋がはっきり見える体験に変わります。従業員はより速く解決にたどり着き、日々の仕事の手間が減り、社内サポートの担当者に届く問い合わせから、繰り返しの作業がなくなります。サポートを受ける従業員と、サポートを提供する担当者の双方にとって、より良い体験になります。

迅速な解決と対応待ちの削減

AIエージェントは、福利厚生の質問から機器のトラブルまで、従業員からのよくある問い合わせに24時間365日対応できます。簡単な問題はその場で解決し、複雑な問い合わせは担当部門へ回すため、たらい回しが減り、従業員が同じ説明を繰り返す必要もなくなります。

問い合わせの自動振り分け(インテリジェントルーティング)は、一件ごとの対応前の作業も速めます。AIは問い合わせの記録(チケット)を分類し、用件を判別し、関連情報を添えて、人事・総務・情シスの適切な担当者へ回します。担当者は必要な情報がそろった状態で対応を始められ、解決までの時間が短くなります。

繰り返し作業の削減と担当者の疲弊の防止

社内サポートの担当者は、要約、データの照会、フォームの更新、定型の返信に何時間も費やしていることが少なくありません。繰り返しの作業をAIが引き受け、定型のワークフローを少ない手作業で進めます。空いた時間は、複雑でデリケートな、人が直接話を聞くべき相談に回せます。

担当者の疲弊を防ぐうえでも意味があります。人事や情シスの担当者が同じ手順を繰り返す時間が減れば、業務に集中でき、無理なく続けられます。判断や配慮が必要な問題に担当者が時間をかけられるため、問い合わせた従業員にも、対応の質の違いが伝わります。

回答の一貫性と記録・集計の正確さの向上

AIは、承認済みの社内ナレッジに基づいて回答するため、一貫性が高まります。人事に聞いても、社内のヘルプセンター(FAQサイト)を検索しても、Slackから質問しても、従業員は同じ承認済みの回答を得られます。規程が職種、勤務地、地域で異なる会社ほど、この一貫性が効いてきます。担当者にとっても共通の拠りどころとなる情報源ができるため、やり取りを減らして解決できます。

AIがあれば、運用の記録や集計の精度も上がります。分類を標準化し、手入力のミスを減らし、対応の過程で情報を正確に記録します。データの質が上がれば、責任者は問い合わせの傾向、法令・規程への対応に必要な記録、ワークフローの成果をより正確に把握できます。

部門をまたぐ協働と拡張しやすいサポート体制

社内サポートは、とくに入社・退職・異動の手続きの際など、複数の部門にまたがることが少なくありません。AIは進捗を共有し、作業の順番を整え、次に何をするかを示し、人事・総務・情シス・経理をまたいで手続きを滞りなく進めます。進捗の確認に追われることが減り、各部門は手続きの状況を共有できます。

対応できる量にも余裕が生まれます。問い合わせが急増したときは、AIエージェントと自動化されたワークフローがよくある問題を引き受け、担当者に負荷が集中するのを防ぎます。社内サポートの担当者は、すぐに人員を増やさなくても、事業の成長、組織変更、入社・異動が集中する時期や年末調整など繁忙期の問い合わせの増加に対応できます。

誰にでも利用しやすい社内サポート

AIには、言語、勤務地、勤務時間、チャネルを問わず、社内サポートを利用しやすくする力があります。従業員は、メール、Slack、Microsoft Teams、ヘルプセンター、社内ポータルなど、普段使っているツールで回答を得られます。多言語サポートと翻訳の機能があれば、海外拠点や外国籍の従業員も利用しやすくなります。

利用しやすいサポートは、より良い従業員エクスペリエンスの一部です。いつでも使えるセルフサービスがあれば、従業員はサポートを受ける時間と方法を自分で選べます。担当者は、相手の事情をくみ取る配慮、個別の事情を踏まえた判断、専門的な支援が最も求められる場面に集中できます。

AI・自動化で社内問い合わせ対応を改善した国内事例

以下の各社は、窓口の集約と自動振り分け、FAQによる自己解決で成果を出し、AIの活用へ広げている人事・総務・情シスの例です。

NTTアドバンステクノロジ(研究所の社内ヘルプデスク)

NTTアドバンステクノロジは、NTT情報ネットワーク総合研究所から社内ヘルプデスクの改善を依頼されました。当時は問い合わせの領域ごとに7つのヘルプデスクがあり、社員が「どこに聞けばよいか分からない」状態でした。Zendeskで問い合わせ窓口を1か所に集約し、内容に応じて担当グループへ自動で振り分ける仕組みを整えたことで、たらい回しがなくなりました。社員向けFAQサイトで自己解決を促し、蓄積したナレッジを生成AIに渡す次世代ヘルプデスクも構想しています。

【成果】FAQサイトによる自己解決で、問い合わせ件数を約40%削減。問い合わせ窓口を7つから1か所に集約し、たらい回しを解消しました。

味の素デジタルビジネスパートナー(人事・労務の問い合わせ対応)

味の素デジタルビジネスパートナーは、味の素グループの人事・総務などのコーポレート機能を担う会社です。給与、社会保険、人事、就労管理、福利厚生に関する従業員からの問い合わせが電話・メール・チャットに分散し、各窓口の担当者が本来の業務と並行して対応していました。Zendeskでチャネルを集約し、内容に応じてチケットを自動で起票して担当者に割り振る仕組みに変えたほか、FAQの整備と関連情報の自動提案で自己解決を促しています。今後は、規程の格納先を尋ねるような単純な問い合わせはチャットボットやAIエージェントに任せ、難易度の高い人事の案件は人が対応する役割分担を目指しています。

【成果】対応時間を導入前より30%削減し、自己解決率は25%向上。問い合わせ件数は毎月150〜200件で安定し、定型的な質問を吸収した余力をきめ細かな対応に回せていると同社は見ています。

Zendesk(人事・総務部門の社内サポート)

Zendesk自身の人事・総務部門は、世界各地の6,000人以上の従業員に24時間365日の社内サポートを提供しています。受け付けたリクエストにはAIを利用したボットが関連するヘルプセンターの記事を提案し、従業員がよくある問題を自分で解決できるようにしています。AI機能で従業員が探している情報を把握し、ヘルプセンターのコンテンツを補う運用も続けています。自動転送で処理されなかったチケットは、24時間体制の振り分け(トリアージ)担当がすぐに適切な担当者へ回します。

【成果】毎月9,900件のチケットを処理しながら、従業員満足度(ESAT)98%、SLA達成率93%を記録しています。

社内問い合わせ対応にAIを導入する5つのポイント

AIは、明確な目標、整ったデータ、焦点を絞った試験導入(パイロット)から始めると最も効果を発揮します。全社に広げる前に、改善したい成果を従業員の体験と運用の両面で定義します。指標の例は、新入社員が業務に慣れるまでの期間、従業員エフォートスコア(問い合わせにかかる手間の指標)、解決時間、担当者の稼働率、担当者の定着です。しっかりしたチェンジマネジメント(組織の変化を定着させる取り組み)も、安心してAIを取り入れる支えになります。

EXの目標を明確にし、効果の大きいワークフローから優先する

まず、従業員と社内サポートの担当者にとって最も手間になっているワークフローを特定します。よくある目標は、社内の解決時間の短縮、セルフサービスの完結率の向上、入社手続きの迅速化、後処理時間(対応後の記録や事務処理にかかる時間)の削減です。目標が決まれば、AIが従業員エクスペリエンスを改善したかを明確に測れます。

最初にAIに任せる業務は、件数が多く、繰り返しが多く、リスクの低いものを選びます。社内規程についての質問、問い合わせの自動振り分け、入社手続きの案内、チケットの要約、ナレッジ記事(社内FAQやマニュアルの各項目)の下書きが、よい出発点です。件数が多くリスクの低いワークフローなら、従業員に関わるデリケートな問題をリスクにさらさずに、測定できる成果を得られます。

ナレッジ、データ、システム連携を準備する

AIによる社内サポートを信頼できるものにするには、正確なナレッジが必要です。導入前に、担当部門で社内のナレッジベースを棚卸しし、重複する情報を削除し、古いナレッジ記事を更新し、分類を統一します。整ったナレッジは混乱を減らし、一貫した回答の前提になります。

データやワークフローをつなぐシステム連携も重要です。HRIS(人事情報システム)、ITSM(ITサービスマネジメント)ツール、ID管理ツール、コラボレーションツール(Slack・Microsoft Teamsなど)、ナレッジベースにAIをつないで使います。連携によってAIは関連情報を参照し、次の手順を提案し、「AIが提案し、人が承認する」ワークフローを支えられます。

全社に広げる前にパイロットで試す

一つの部門、ワークフロー、または入社手続きなどの一連の手続きから始めます。焦点を絞ったパイロットなら、正確性、利用の定着、人へ引き継ぐ経路(エスカレーション)、従業員が安心して使えるかを確かめやすくなります。担当者も、本格展開の前にワークフローを調整する余裕を持てます。

運用の成果と従業員エクスペリエンスの両方を確かめます。従業員満足度、完結率、入社手続きの速さ、解決時間、担当者の負担という指標を継続して追います。ダッシュボードに表れない手間は、従業員に聞かないと分かりません。数字と並べて、従業員の声も集めます。

効果を測る指標とROIの考え方

AI導入の投資対効果(ROI)は、コスト削減、対応時間の短縮、担当者の定着という形で、時間をかけて表れます。先に動くのは、利用率、問い合わせ1件あたりの削減時間、担当者に届く前に解決した件数(チケット回避)、サービス品質の改善という先行指標です。これらは、財務面の成果が見える前に、取り組みが前進しているかを示します。

先行指標を事業上の価値につなげるには、運用面の改善を人件費の削減、運用コストの低下、生産性の向上と結びつけます。ROIは、初期投資のあとに遅れて成果が積み上がるJカーブを描くことが多いため、中間指標を追い続け、長期の成果と結びつけて価値を示していきます。

この記事で挙げた指標を整理すると、次のとおりです。

  • 従業員側の指標は、従業員満足度(ESAT)、従業員エフォートスコア、新入社員が業務に慣れるまでの期間です
  • 対応の速さと自己解決の指標は、解決時間、セルフサービスの完結率、入社手続きの速さです
  • 担当者側の指標は、後処理時間、担当者の稼働率、担当者の定着です

ガバナンス、研修、チェンジマネジメントを強化する

AIの導入には、明確なルールと、自信を持って使える担当者が必要です。人事・総務・情シスなど社内サポートの担当者に、AIの基礎、プロンプトの書き方、データリテラシー、AIの回答を鵜呑みにせず確かめる方法を研修します。担当者はAIを適切に使い、問題を早く見つけられるようになります。

ガバナンスでは、AIが対応してよい範囲、人が必ず確認する範囲、担当者へ引き継ぐ条件を定めます。利用規程、定期的な監査、法務の確認、コンプライアンスの点検に加え、バイアス、当初の設計からのワークフローのずれ、出力の品質を監視する体制を整えます。以上の安全策が、AIの運用を従業員のニーズ、業務のルール、デリケートな案件の扱いに沿ったものに保ちます。

AI導入が失敗する5つの要因と対策

AIの導入がうまくいかない理由の多くは技術的な限界ではなく、あらかじめ予測できるものです。方針があいまい、ガバナンスが弱い、システム連携が不十分、プライバシーのリスクを軽く見ている、従業員への説明が足りない。いずれも運用の問題で、定着を遅らせ、効果を小さくします。

リスク

何が起きるか

対策

方針が不明確

AIをどう使うかの指針がなく、判断が担当者ごとにばらつく

ガバナンス、責任者、利用ルールを最初に定める

指導・研修の不足

使い方が人によって異なり、定着せず効果が限られる

体系的な研修と継続的なサポートで、良い使い方を定着させる

システム連携の不足

AIツールが孤立し、既存のワークフローを妨げる

連携を早い段階で計画し、情シスを巻き込んでワークフローに組み込む

プライバシーとコンプライアンスのリスク

従業員の機微な情報が漏えい・誤用され、法令や規程に反するリスクになる

プライバシー・バイ・デザインの原則を適用し、定期的な監査とレビューを行う

周知・説明の不足

従業員がAIを信頼できず、理解不足から使わなくなる

透明性をもって説明し、継続的な情報発信で価値を伝える

成功を分けるのは、試行錯誤の量ではなく規律です。AIをガバナンス、コミュニケーション、統制を備えた業務の仕組みとして扱う企業が、パイロットで止まらずに先へ進んでいます。

社内問い合わせ対応へのAI活用は、問い合わせを待って処理する社内サポートを、先回りして案内するサポートへ変えつつあります。従業員がチケットを起票するのを待つのではなく、パターンを検知し、ボトルネックを予測し、問題が積み上がる前に仕事を振り分けます。入社手続き、規程のリマインド、機器の設定手順など、ちょうどよいタイミングで必要な情報を従業員に届けることもできます。サポートの手間が減り、担当者の時間は複雑な問題の解決に回ります。

次に来るのは、SlackやMicrosoft Teamsのようなコラボレーションツールの中で同僚のように働くAIエージェント、いわゆる「デジタルチームメイト」や「AI社員」の広がりです。AIエージェントはチャネルやスレッドに参加し、質問に答え、最新情報を要約し、ワークフローを起動し、複数のシステムにまたがる裏方の作業を完了するようになります。デリケートな対話、本人の事情を聞いたうえでの判断、影響の大きい問題解決は、引き続き人が主導します。最も優れた社内サポートの形は、AIの速さと、人ならではの共感、判断、信頼関係を組み合わせたものになります。

よくある質問

Zendeskで従業員に信頼される社内ヘルプデスクを構築する

社内問い合わせ対応へのAI活用は、繰り返しの作業を減らし、解決を速め、担当者が従業員と向き合う時間を増やします。適切なナレッジ、システム連携、ガバナンスが整っていれば、信頼と統制を保ったまま、より速いサポートを提供できます。

Zendeskは、従業員からの問い合わせ、AIエージェント、ワークフロー、ナレッジを一つのプラットフォームにまとめ、担当者がより速く問題を解決し、社内サポートの範囲を安心して広げられるようにします。無料トライアルで、規模が拡大しても速く、信頼できる社内サポートを実現してみませんか。

Candace Marshall

Candace Marshall

プロダクトマーケティング担当バイスプレジデント(AI・オートメーション)

Candace Marshallは、複雑な課題の解決とスピード感のある環境でのイノベーション推進に情熱を注ぐ、経験豊富なプロダクトマーケティングリーダーです。キャリアはオペレーションとリサーチからスタートしましたが、顧客理解とインサイトをインパクトのある戦略へと転換することへの関心から、プロダクトマーケティングの道へ進みました。現在はZendeskでAIエージェントやCopilotを含むZendesk AIのプロダクトマーケティングを統括し、AI搭載ソリューションおよびコアサービス全体の成長を牽引しています。彼女のチームは、市場検証やメッセージング戦略から、Go-to-Market施策の実行、顧客への定着促進まで、エンドツーエンドのプロダクトマーケティング戦略を担っています。Zendesk入社以前は、LinkedInで約10年間にわたり活躍。急成長を遂げたMarketing Solutions部門のプロダクトマーケティングチームを立ち上げ、数十億ドル規模のビジネスにおける主要広告プロダクトを統括しました。