ここからは、顧客志向のサービスが効果的である理由と、顧客と有意義な関係を築く方法について見ていきましょう。
顧客志向は、単に顧客のためだけを思って取り入れるのではありません。顧客志向を実践すれば、収益の拡大にもつながります。
既存顧客の維持は新規顧客の獲得よりも簡単
平均して、新規顧客の獲得には、既存顧客の維持よりも6~7倍多くのコストがかかります。どれだけマーケティングに手間をかけたとしても、Webサイトを訪問するのは一度きりという消費者がほとんどだからです。
一方、顧客の維持に関しては、維持率がわずか5%上がるだけで、企業の利益は25~95%も増加します。
もちろん、顧客獲得の面で成果を挙げて、自社を成長させることは可能です。しかし、ほとんどの場合、新規顧客を見つけるよりも、既存顧客を維持する方が簡単です。
そして、より多くの顧客を維持する最適な方法の1つとして挙げられるのが、迅速で卓越したカスタマーサービスの提供です。
優れたカスタマーサービスがロイヤルティにつながる理由
「Zendeskカスタマーエクスペリエンストレンドレポート2020」によると、顧客の57%が、ブランドへのロイヤルティを生み出す要素として質の高いカスタマーサービスを挙げています。
また、質の高いカスタマーサービスに最も欠かせないポイントは、「迅速に問題が解決されること」だということがわかりました。
逆に、顧客が最も不満を感じるポイントとして挙がったのは、「サポート担当者とのやり取りで長時間待たされること」でした。
顧客は一刻も早い回答を求めています。顧客志向を実践するということは、カスタマーサービス志向を実践することとほぼイコールと考えて間違いありません。カスタマーサービスにまで広げて適用しない限り、顧客志向の考え方は、ビジネスにとって何のプラスにも働きません。